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これからの時代でウェディングプランナーが収入を増やすための方法まとめ

公開日 2020/02/23
ウェディングプランナーが収入を増やすための方法

今ウェディングプランナーとして働いている方、これからウェディングプランナーを目指す方にとって仕事のやりがいはもちろん大切ですが、収入面でも満足できるような働き方をしたい、と考える方は多いですが、現状のブライダル業界ではたらく方の年収は決して高いと言えるものではありません。ただ、これまでとは違い、ウェディングプランナーとしての経験やブライダル業界全体というくくりで年収を上げるための選択肢は増えてきていると思います。そこで、今回の記事ではウェディングプランナーが年収を上げる方法をまとめました。

ウェディングプランナーの平均年収

様々な調査結果やネットの記事の情報、実際の求人票に掲載されている提示年収の情報を見ると、多少幅はあると思いますが300万円~400万円程度だと思います。ある程度キャリアを積んだ経験者又は管理職でなければ400万円以上であることは少ないと言えるでしょう。

もちろん会社の人事給与制度によって異なりますし、手当や賞与など細かい定義もあいまいですが、これまでの私の経験から得られる感覚とそんなにずれてないと思っています。

国税庁の民間給与実態調査によると日本人の平均年収は441万円程度なので、それと比較すると

  • 土日は終日朝から晩まで仕事に当たるなど体力的にハード
  • お客様の一生に一度のイベントをお手伝いするという精神的なプレッシャーが大きい

とタフな仕事であるわりに、決して十分な給与が得られる職業であるとは言えません。

働き方改革や副業解禁などこれまでの日本企業的な働き方からの大きな変化が起こりつつ昨今において、これから先のウェディングプランナーの働き方はどうなっていくのか?という考えを下記の記事でまとめました。

今回はこの記事の「収入面」にフォーカスして、多様なキャリア形成において収入をどのように高めていくのかを考えてみます。

①結婚式場運営企業に勤めて年収アップ

会社勤めのウェディングプランナーが年収アップするには、雇用されている会社の給与テーブルレンジのより高い職位になるか賞与やインセンティブをたくさんもらえるパフォーマンスを発揮するか、そのいずれかまたは両方が必要があります。

いくらを目指したいかにもよりますが、一般的に高年収とされる600万円は少なくとも支配人以上の職位が必要、大台の1,000万円になるのはほぼ不可能、でしょう。一般社員レイヤーで1,000万円以上の給与レンジを設定しているブライダル企業はほぼないと思いますし、上場企業などでも執行役員クラス以上にならないと難しい金額ではないかと思います。

次に、執行役員以上のポジションなのにウェディングプランナー職を現役でやれる会社はまずありません。なので不可能なのです。600万円の現役プランナー職の方もほとんど聞いたことありません。

管理職を目指さずプランナーとして年収アップを目指すとすれば、最近は導入している企業をあまり聞きませんが新規獲得にインセンティブを設定している会社の新規プランナーであれば可能性はあると思います。

  • 新規獲得1組当たり1万円のインセンティブがある企業に所属
  • 12ヶ月連続「40成約/50接客」を達成
  • 基本年収が520万円以上

これが満たされると理論上は年収1,000万円になります。どうですかね…。日本中探せばこれくらいのポテンシャルを持つ人は1人くらいはいそうですが、実現可能性は低そうです。

ちなみに、基本給が420万円で毎月の成約実績が「15成約/30接客」を達成すると600万円になります。

まとめると、

  • ウェディングプランナーから支配人や統括、役員へと職位を上げて年収アップを目指す
  • 営業力に自信がある人がインセンティブ有の企業に入りバリバリにパフォーマンスを出してインセンティブや賞与で年収アップを目指す

というのが会社で働きながら目指す方法だと言えます(なお、ウェディングプロデュース運営企業に勤めても似たようなイメージだと思います)。

①結婚式場で働いて年収アップを目指す方法

②企業案件をメインで受けるフリープランナーとして年収アップ

個人として独立し、企業からの新規営業代行や打合せ担当依頼を受けるスタイルのプランナーです。
依頼企業によって単価と業務範囲に多少の違いはあるものの、最近の相場観で考えれば

  • 新規営業代行:7~8万円/成約、または1万円/接客
  • 打合せ担当代行:7~8万円/組

くらいが妥当なラインだと思いますが、これには交通費や消耗品費などの運営コストが含まれていないので、このあたりが支払いに含まれない契約の場合は実質的な収入はこれよりも下がります。

このように書くと、先ほどの企業所属の数字と比べるといささか難易度の低い数字のようにも見えますが、

  • いつ、どのタイミングでどの程度依頼されるかは発注企業次第(成果残しても急に発注が切られることもある)
  • そもそも自分に発注してくれる企業を自分で探さなければいけない
  • 契約書や請求など式場勤務の時にはなかった事務作業がかなり多い
  • 個人事業主の場合は税金や社会保険料などを自分で支払わなくてはいけない

など、難しいポイントも多々あるので単純な比較ではありません。
ちなみに、単純計算ですが、もし年収600万円なら経費や税金、社会保険など込みで

  • 新規代行であれば「12ヶ月連続で10成約(ただし、様々な会場で)」
  • 打合せ代行であれば「12ヶ月連続10組担当」

これくらいの実行量が必要かなと。また1,000万円ならこの1.8倍くらいですね(累進課税で税率が高くなるので)。

つまり、このスタイルで年収を上げるためには、とにかく数をこなすこと、かつ自分を企業に対して少しでも高く売り込み案件当たりの単価を上げることが必要です。

②企業案件を受けるフリープランナーとして年収アップv2

③自分で集客するフリープランナーとして年収アップ

個人として独立し、自力で集客してお客様のプロデュースを受けるケースです。
このモデルの年収は下記の式で計算できます。

  • 年収=お客様からのプロデュースフィー-人件費以外の事業運営コスト

事業運営コストは売上の30%は少なくともかかるでしょうから、だいたい目安としては

  • 1組当たりのプロデュースフィー20万円で設定し、年間50組(月4~5組)の受注とプロデュース
  • 1組当たりのプロデュースフィー30万円で設定し、年間35組(月3~4組)の受注とプロデュース
  • 1組当たりのプロデュースフィー50万円で設定し、年間20組(月1~2組)の受注とプロデュース

これくらいできると年収600万円は超えて来るかなー、というラインになります。1,000万円を目指すならこれの1.5倍くらいです。

もちろん、プロデュースフィー単価を高くすればその分集客と受注の難易度は高くなりますので、そこは自分のブランドや集客力、営業力と相談しながら最適なバランスを決めていくことが必要になります。1組フィー50万円とかになると相当の強みがないとかなりハードル高いと思いますね。

③直接受注するフリープランナーとして年収アップ

④プランナー経験を活かして他のマネタイズポイントを作る​

①~③のいずれかの方法でウェディングプランナーの仕事をしつつ、そのノウハウや経験を公開することで収入を増やす方法です(世の中的には副業、とも呼ばれてますね)。
具体的な方法としては

  • Youtubeで結婚式の準備ノウハウを公開して、Youtube広告を稼ぐ
  • ブログを書いてアフィリエイトで稼ぐ
  • SNSを活用してフォロワーを集めて企業からの広告を直接受ける
  • 他のフリープランナーに企業案件を紹介して中間フィーをもらう
  • 委託主の企業でプランナー研修などもセットで請け負う

などがあります。いずれの方法にせよきちんとした収入につながるまでにはかなり長い時間がかかりますし、その間も折れずに継続することが最も重要になります。

一方、成果が出始めば費やす工数に対して収益のレバレッジが利くというのが最大のメリットです。要するに手を直接動かさなくても勝手に収入が増える、というイメージですね。また、youtubeやブログは直接的な金銭コストもほとんどかからないので、あとは自分のやる気次第だとも言えます(それとノウハウ)。

個人的には、独立後のフリープランナーでこういった動きをする人は増えそうだなと思います。このブログも広くとらえればこのカテゴリに当てはまりますしね。

④プランニング以外で稼いで年収アップ

これからの時代のウェディングプランナーが収入を増やす方法まとめ

今回の記事では大まかな方法をご紹介しましたが、最も伝えたいこととしては「稼ぎ方を知らないのは損ですよ」ということです。いい結婚式をつくればお客様は来てくれる、頑張ったら収入が上がる、みたいなのは間違ってはいませんが思考の解像度が低すぎます。

これまではウェディングプランナーの経験やノウハウを「ウェディングプランナーとして」しか活用できなかったですが、今はブログも無料で書けるし、SNSもYoutubeも無料でアカウント運用できます。力のあるアカウントに広告費を投じたい企業も増えてきています。

このように、稼げるチャネルはたくさんありますし、ウェディングプランナーのスキルや経験ってけっこう貴重で高いレベルにあるものと私は思っていますので、今回の記事をきっかけに収入について視野が広がるきっかけになれば嬉しいです。

Wedding Me Career

Wedding Me Career編集部
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