更新日 2022年04月26日

ALLフリープランナーで挑む、結婚式場運営プロジェクト

0965_ALLフリープランナーで挑む、結婚式場運営プロジェクト

アナロジーの市川(@analogy_ichitk)です。

新しく始まるプロジェクトについて書きます。自分の知る限り初めての枠組みでのプロジェクトでとても楽しみでもあり、また同時に弊社にとって超重要プロジェクトでもあり、クライアントにとってもプランナーにとっても、そして顧客にとっても新しい価値を作れる可能性があるものと信じているものなので、今回の記事ではその概要や狙いについて書きます。

※具体的な会社名、式場名は非公開とさせていただきますのでご了承ください。

 

プロジェクトの概要

全体概要とそれぞれの役割

965_ALLフリープランナープロジェクトの概要

結婚式場では企業に雇用されたプランナーが在籍している、または一部の案件を外部のプランナーに委託して運営していることが一般的ですが、今回のプロジェクトではその式場で業務を行うのが「全員フリープランナー」であることが大きな特徴です。※なお、本記事におけるフリープランナーには他で本業があり、週末だけ副業でプランナー業をされている方も含まれます。

それぞれの役割としては以下の通り。

  • 式場:支配人(施設管理者)、サービス、キッチンスタッフ、集客関連、施行実施、施設管理、業績管理、事務など
  • プランナー:新規接客、担当・打合せ、+α、など
  • アナロジー:全体運営支援、ハブ的な役割、プランナーへの業務案内、など

プランナーと式場運営企業は業務委託契約、弊社と式場・プランナーとはWedding Me Worksの利用関係になります。

(参考)Wedding Me Works
ウェディングプランナーのアウトソーシングを希望する結婚式場運営企業とフリーランス・副業プランナーとのマッチングサービス。
https://works.bridal-oshigoto.com/

プロジェクトの目標

当たり前ですが式場の業績目標の達成が最重要目的となります。言うまでもありません。

ただそこに向かうプロセスが一般的なそれとは大きく異なると思っていて、集客バキバキ、営業ゴリゴリといった感じではなく、同じ会場でも顧客に様々な付加価値を提供できるようになることで最終的に業績に結び付けられるようにしていきたいと考えています。

そして後述する結婚式場の新しい運営モデルの成功事例になることを目指しています。

 

ALLフリープランナーだからできることへの期待

式場のプランナーが社員の場合と、フリープランナーの場合では次のような違いがあります。

965_社員プランナー運営の違いとフリープランナー運営の違い

上記の表は主に式場運営者目線で書いていますが、それぞれの視点での違いをまとめると次のようになります。

結婚式場の視点

  • 人件費を変動費化できること
  • 採用や評価、育成にかかるリソースコストとマネジメントコストがかからなくなること
  • 業績に関連するKPIが改善する期待値があること(これはやってみないとわからない)

これらが期待できるメリットだと思います。

新規接客や打合せにどこまでプランナー毎の自由度を持たせるかは今後の検討項目の1つですが、会場の案内方法や打合せの回数などは各プランナーが考える当該式場のいいところをそれぞれプレゼンテーションするでもよい気がしています。

また、これまでの式場から委託プランナーへの発注は、主に繁忙期のリソース不足を補うヘルプ的な役割期待がメインでしたが、これまでの自社の考え方や方法とは異なる経験を持つメンバーが集まり協力していくことでの新しい価値の創造、ひいては業績貢献への期待もあります。まぁここはやってみないとわからないんですけどね。

プランナーの視点

  • 雇用されるよりも報酬が高くなること(ただし不安定)
  • 異なる経験を持つプランナー同士がコミュニティ的なチームを組むことでいい相乗効果が生まれそう
  • 自分のライフステージや都合にある程度合わせた働き方ができること

これらが期待できるメリットだと思います。

特にプランナー経験者で、ライフステージが変わって以前のようにフルで式場プランナーをすることが難しい方でも経験を活かして可能な範囲で働くことができますし、潜在プランナー(プランナースキルはあるけど今はプランナーとして働いていない人のこと)の復帰しやすい環境にもつながるんじゃないかな、と。

あと少しだけ個人的に楽しみにしているのは、異なる会社でプランナーを経験した経験者同士がチームを組むことで新しい考え方や気づきが生まれ、付加価値の創造につながらないかなと期待しています。

顧客の視点

  • 結婚式プロセスの自由度が上がること
  • 高いスキルのプランナーが担当すること(弊社側で事前に選別するため)
  • フリープランナーだからといってこれといったネガティブ要素がないこと

現時点で想定している枠組みだともしかすると顧客が一番メリットは少ないかもしれませんが、将来的な可能性は一番大きいかなと思ってます。詳しくは次のセクションで。

 

式場とプランナーの関係の未来について

ここ数年フリープランナーが増えてきていて、それと同時にフリープランナーに依頼する顧客も増えてきている気がします。結婚式場から探すか、プランナーから探すか、結婚式を挙げるまでのプロセスの選択肢が増えたわけです。

しかし、実際には以下のような課題があります。

  • 式場から選ぶとプランナーは指名できない、自動的に式場からアサインされる
  • プランナーから選ぶと式場はかなり制限される、プランナー持込み不可の式場が多い

つまり、選択肢が増えたようで実はそれぞれに制限があり自由ではないんですね。しかも既存のビジネスモデルやオペレーションフローを考えると、この課題を突破するハードルはかなり高いと考えられます。

で、個人的に作りたいなと思っている理想の姿としては、このどちらから選んでも制限がない状態なんですよね。

965_式場から選んでも人から選んでも自由度が高い

もし今回のプロジェクトの立ち上げがうまく進めば、将来的な構想としては会場見学予約のタイミング、または成約後の担当決めのタイミングでのプランナー指名も可能になると考えています。

式場側からすると、プランナーの稼働リソースはそれぞれ個人が管理すればいいですし、評価の必要もないので指名に偏りがあっても特段支障はありません。

また、プランナーからすると自身のプロデュースコンセプトやプロセスの特徴をお客様から評価されて指名されるわけですから、やりがいにもつながるでしょう。人気プランナーなら指名料を提示してもいいかもしれません、報酬にもつながります。それに場所探しの工数がなくなります。

そして顧客からは会場とプランナーの組み合わせて選ぶことができるようになるので、気に入った式場で気に入ったプランナーに依頼することができるようになります。これは潜在的なニーズが大きいと思ってます。

***

今回のプロジェクトの現時点の構想ではパートナーやクリエイターを自由に選択できるわけではないので、完全に自由なプロデュースというわけではありません。

しかし、今後の可能性に向けた第一歩として、式場運営企業、働くプランナー、そして顧客にとってwin-win-winとなる仕組みを作るべく、進めていきたいなと思います。

 

ALLフリープランナーの新規プロジェクトについてまとめ

実際に開始して具体的なメリットやオペレーションの課題などが見えてきたらまたブログの方でもアップしようと思っていますが、まずは細かいオペレーションをしっかりと決めていきます。

もし本プロジェクトに興味があるプランナー経験者の方がいましたらこちらから気軽にお問合せください。式場様からの新規問合せもたくさんいただいているのでプランナー経験者の方を絶賛募集中です。

(問合せ)Wedding Me Works プランナーエントリーフォーム
https://works.bridal-oshigoto.com/inquiry/planner

この記事を書いた人

市川 貴之

株式会社アナロジー代表。「ブライダル3.0を実現する」をミッションに掲げ、ブライダル事業者向けマーケ支援、ブライダル特化の人材紹介、Leju(フリープランナープラットフォーム)を運営しています。マーケティング、事業企画が得意。