アナロジーの市川(@analogy_ichitk)です。
突然ですが、複数の結婚式場を経営している会社で働くあなたに質問です。自社の会場ホームページがどういう構造で作られているかご存知ですか?サイトのデザインや作り、写真素材などには皆さんこだわるのですが、サイトそのものの構造についてはあまりこだわっている方は多くないというのが私の印象です。そこで、今回の記事では、大手結婚式場運営企業がどのように結婚式場ホームページを作っているかを調べてみました。各社に違いがあって面白い内容になっています。
目次
そもそも結婚式場ホームページの「サイト構造」ってなに?
今回の記事を書いていくにあたり、まず前提として何点か解説します。
ドメインとは?
ドメインとは、ホームページなどインターネット上に存在するコンピューターやネットワークを識別するための名前のことで、簡単に言うとインターネット上の住所のことです。詳しい説明は省きますが、例えばこの記事であれば、
【https://analogy.co.jp/blog/bridal-homepage-site-structure】
これがURLで、
【analogy.co.jp】
これがドメイン名になります。
ディレクトリとは?
ディレクトリとはフォルダのことで、ウェブサイトではサイトコンテンツの階層構造を表します。ドメインの後ろに/(スラッシュ)で区切って特定の内容のコンテンツをまとめていることが多いです。みなさんのデスクトップにフォルダを作って、営業フォルダ、会議フォルダ、接客フォルダ、というようにまとめているのと同じようなものです。例えばゼクシィなら
【https://zexy.net/wedding/tokyo/】
- /weddingは結婚式場情報をまとめたフォルダだよ、っていう意味合い
- /tokyoは東京の情報をまとめたフォルダだよ、っていう意味合い
と考えればよいでしょう。
サブドメインとは?
「○○○.com」などの前に文字列を挿入し、「△△△.○○○.com」のようにしてドメインを区分けすることをサブドメインといいます。サブドメインは、1つのドメインを用途に応じて複数に分割するときに使われ、複数のドメインを取得する手間やコストを省けるのがメリットです。大手だとyahooの各サイトはこの構造を使っていますね。
- https://www.yahoo.co.jp/ → みんながよく見るYahoo!のサイト
- https://shopping.yahoo.co.jp/ → Yahoo!ショッピング
- https://travel.yahoo.co.jp/ → Yahoo!トラベル
- https://finance.yahoo.co.jp/ → Yahoo!ファイナンス
- https://auctions.yahoo.co.jp/ → ヤフオク
今回の記事の「サイト構造」とは?
複数の結婚式場を運営する企業が、ウェブサイトのURLをどのように設計しているか、についてまとめています。
- 会場ごとに独自のドメインである
- 1つのドメイン配下にディレクトリで会場ページを置いている
- エリアやブランドごとにサブドメインにしている
など、いくつかのパターンがありましたので、では早速、次から見ていきます。
テイクアンドギヴ・ニーズの結婚式場ホームページの構造
テイクアンドギヴ・ニーズの実際の会場URL(一部)
会場名 | URL |
アーカンジェル代官山 | https://www.tgn.co.jp/hall/tokyo/ak/ |
TENOHA DAIKANYAMA | https://www.tgn.co.jp/hall/tokyo/tenoha/ |
BAYSIDE GEIHINKAN VERANDA minatomirai | https://www.tgn.co.jp/hall/yokohama/bgv/ |
表参道TERRACE | https://www.tgn.co.jp/hall/omotesando/ot/ |
麻布迎賓館 | https://www.tgn.co.jp/hall/tokyo/az/ |
白金倶楽部 | https://www.tgn.co.jp/hall/shirogane/sc/ |
青山迎賓館 | https://www.tgn.co.jp/hall/aoyama/ao/ |
TRUNK BY SHOTO GALLERY | http://trunk-shoto.com/ |
TRUNK HOTEL | https://trunk-hotel.com/wedding/ |
テイクアンドギヴ・ニーズの会場ホームページの構造(図解)
テイクアンドギヴ・ニーズの会場ホームページの構造に関する簡単な考察
ほとんどの会場サイトは、tgn.co.jpドメインの/hallのディレクトリ配下に置いてあり、会場ごとのデザインテンプレートはすべて同じでした。それぞれのURLを簡単にまとめると、
https://www.tgn.co.jp/hall/{area}/{bland_name}/
となります。{area}にはtokyoやshiroganeなどのエリアが、{bland_name}には、ak:アーカンジェル迎賓館、as:アーフェリーク迎賓館、など会場のブランド名が入っています。
ただ、独自ブランドとして立ち上げたTRUNKの2サイト、買収したアルモニー系列の会場ホームページはそれぞれのドメインでした(しかもデザインも通常のT&Gブランドの会場とは異なる)。
エスクリの結婚式場ホームページの構造
エスクリの実際の会場URL(一部)
会場名 | URL |
ラグナヴェール青山 | https://www.lagunaveil.com/ |
ラグナヴェールプレミア | https://premier.lagunaveil.com/ |
アンジェリオン オ プラザ 東京 | https://tokyo.angelion.jp/ |
ルミヴェール東京 | https://tokyo.lumiveil.com/ |
ロザンジュイア広尾迎賓館 | https://www.losangeia.com/ |
ラグナヴェール東京 | https://tokyo.lagunaveil.com/ |
アルマリアン東京 | https://tokyo.almalien.com/ |
アルマリアン福岡 | https://fukuoka.almalien.com/ |
ラグナヴェール仙台 | https://sendai.lagunaveil.com/ |
エスクリの会場ホームページの構造(図解)
エスクリの会場ホームページの構造に関する簡単な考察
屋号ごとのドメイン(lagunaveil.com、almalien.com、など)とエリアごとのサブドメイン、という構造です。
https://{area}.{bland_name}.com/
{area}には基本的にはtokyoやfukuokaなどのエリアが入りますがpremierなどの場合もあります。{bland_name}には、lagunaveil:ラグナヴェール、almalien:アルマリアン、など会場のブランド名が入っています。
ディアーズブレインの結婚式場ホームページの構造
ディアーズブレインの実際の会場URL(一部)
会場名 | URL |
けやき坂 彩桜邸 シーズンズテラス | https://www.dearswedding.jp/saiotei/ |
FORTUNE IN THE TERRACE | https://www.dearswedding.jp/fortune-in-the-terrace/ |
ヒルズスィーツ宇都宮ブリーズテラス | https://www.dearswedding.jp/hills-sweets/ |
ブランレヴュー宇都宮アクアテラス | https://www.dearswedding.jp/blancrevue/ |
モアフィール宇都宮プライベートガーデン | https://www.dearswedding.jp/morefeel/ |
エヴァウイン小山プレミアムスィーツ | https://www.dearswedding.jp/everwin/ |
ザ・リーヴス プレミアムテラス | https://www.dearswedding.jp/the-leaves/ |
フェアブルーム水戸アメイジングステージ | https://www.dearswedding.jp/fairbloom/ |
ディアステージつくばフォレストテラス | https://www.dearswedding.jp/dearstage/ |
ディアーズブレインの会場ホームページの構造(図解)
ディアーズブレインの会場ホームページの構造に関する簡単な考察
ほとんどの会場サイトは、dearswedding.jpドメインの配下に置いてあり、会場ごとのデザインテンプレートも同じでした。それぞれのURLを簡単にまとめると、
https://www.dearswedding.jp/{bland_name}/
となり、構造としては非常にシンプルです。T&Gと似ていますが、/hallというディレクトリと/{area}を挟まない点が異なるところです。
アイケイケイの結婚式場ホームページの構造
アイケイケイの実際の会場URL(一部)
会場名 | URL |
ララシャンス迎賓館(伊万里) | https://www.ikk-wed.jp/geihinkan/ |
ララシャンスベルアミー(鳥栖) | https://www.ikk-wed.jp/belami/ |
ララシャンス博多の森(福岡) | https://www.ikk-wed.jp/hakatanomori/ |
キャナルサイドララシャンス(富山) | https://www.ikk-wed.jp/toyama/ |
ララシャンス迎賓館(宮崎) | https://www.ikk-wed.jp/miyazaki/ |
ララシャンス迎賓館(大分) | https://www.ikk-wed.jp/oita/ |
ララシャンス太陽の丘(金沢) | https://www.ikk-wed.jp/taiyonooka/ |
プレジール迎賓館(宮崎) | https://www.ikk-wed.jp/ps/ |
ララシャンスいわき(いわき) | https://www.ikk-wed.jp/iwaki/ |
アイケイケイの会場ホームページの構造(図解)
アイケイケイの会場ホームページの構造に関する簡単な考察
すべての会場サイトが、ikk-wed.jpドメインの配下に置いてあり、会場ごとのデザインテンプレートも同じでした。それぞれのURLを簡単にまとめると、
https://www.ikk-wed.jp/{bland_name}/
となり、構造としては非常にシンプルで、ディアーズブレインと同じですね。
アニヴェルセルの結婚式場ホームページの構造
アニヴェルセルの実際の会場URL(一部)
会場名 | URL |
アニヴェルセル表参道 | https://www.anniversaire.co.jp/halls/omotesando/ |
アニヴェルセル豊洲 | https://www.anniversaire.co.jp/halls/toyosu/ |
アニヴェルセル東京ベイ | https://www.anniversaire.co.jp/halls/tokyobay/ |
アニヴェルセル立川 | https://www.anniversaire.co.jp/halls/tachikawa/ |
アニヴェルセルみなとみらい | https://www.anniversaire.co.jp/halls/minatomirai/ |
アニヴェルセルヒルズ横浜 | https://www.anniversaire.co.jp/halls/yokohama/ |
アニヴェルセル大宮 | https://www.anniversaire.co.jp/halls/omiya/ |
アニヴェルセル柏 | https://www.anniversaire.co.jp/halls/kashiwa/ |
アニヴェルセル長野 | https://www.anniversaire.co.jp/halls/nagano/ |
アニヴェルセルの会場ホームページの構造(図解)
アニヴェルセルの会場ホームページの構造に関する簡単な考察
すべての会場サイトは、anniversaire.co.jpドメインの/hallsのディレクトリ配下に置いてあり、会場ごとのデザインテンプレートはすべて同じでした。それぞれのURLを簡単にまとめると、
https://www.anniversaire.co.jp/hall/{area}/
となります。{area}にはomotesandoやtoyosuなどのエリアが入ります。アニヴェルセルは全店舗の屋号が同じなので{area}の下にブランド名などが入らない点がT&Gとの違いです。
ポジティブドリームパーソンズの結婚式場ホームページの構造
ポジティブドリームパーソンズの実際の会場URL(一部)
会場名 | URL |
ザ ランドマークスクエア トーキョー | https://www.landmark-tokyo.com/ |
ザ ランドマークスクエア オオサカ | https://www.landmark-osaka.com/ |
ザ マーカススクエア 神戸 | https://www.marcus-kobe.com/ |
ザ マーカススクエア 福岡 | https://www.marcus-fukuoka.com/ |
ザ マーカススクエア 長崎 | https://www.marcus-nagasaki.com/ |
スケープス ザ スィート | https://www.scapes.jp/ |
ザ テンダーハウス | https://www.tender-house.jp/ |
グラナダスィート | https://www.granadasuite.com/fukuoka/ |
レストランルーク ウィズ スカイラウンジ | https://www.restaurant-luke.com/ |
ポジティブドリームパーソンズの会場ホームページの構造(図解)
ポジティブドリームパーソンズの会場ホームページの構造に関する簡単な考察
すべての会場サイトが、それぞれ独自のサイトドメインで運用されていました。ザランドマークスクエアは東京と大阪に同ブランドの会場がありますが、それも
- https://www.landmark-tokyo.com/
- https://www.landmark-osaka.com/
このように別ドメインです。
ブライダルプロデュースの結婚式場ホームページの構造
ブライダルプロデュースの実際の会場URL(一部)
会場名 | URL |
グランドオリエンタルみなとみらい | https://www.grandoriental.jp/ |
ザ クラシカ ベイリゾート | https://www.theclassica.jp/ |
ザ クラブ オブ エクセレントコースト | https://www.clubexc.jp/ |
横浜迎賓館 | https://www.yokohama-geihinkan.jp/ |
ザ コンチネンタル横浜 | https://www.continentalyokohama.jp/ |
クラシカ表参道 | https://www.classicaomotesando.jp/ |
セントジェームスクラブ迎賓館仙台 | https://www.sjcg.jp/sendai/ |
ザ スイートクラシカ仙台 | https://www.suiteclassica.jp/ |
ザ オーク ガーデン | https://www.theoakgarden.jp/ |
ブライダルプロデュースの会場ホームページの構造(図解)
ブライダルプロデュースの会場ホームページの構造に関する簡単な考察
すべての会場サイトが、それぞれ独自のサイトドメインで運用されています。ポジティブドリームパーソンズと同じです。
Plan・Do・Seeの結婚式場ホームページの構造
Plan・Do・Seeの実際の会場URL(一部)
会場名 | URL |
オリエンタルホテル | https://www.orientalhotel.jp/ |
ウィズザスタイルフクオカ | https://www.withthestyle.com/ |
ザ・ルイガンズ.スパ & リゾート | https://www.luigans.com/ |
赤坂プリンス クラシックハウス | https://akasakaprince.com/ |
ザ・コンダーハウス | https://theconderhouse.com/ |
ザ ナンザンハウス | https://www.nanzanhouse.com/ |
菊水楼 | https://www.kikusuiro.com/ |
ザ ソウドウ 東山 京都 | https://www.thesodoh.com/ |
フォーチュンガーデン京都 | https://www.fortunegarden.com/ |
Plan・Do・Seeの会場ホームページの構造(図解)
Plan・Do・Seeの会場ホームページの構造に関する簡単な考察
すべての会場サイトが、それぞれ独自のサイトドメインで運用されています。ポジティブドリームパーソンズ、ブライダルプロデュースと同じです。
ベストブライダルの結婚式場ホームページの構造
ベストブライダルの実際の会場URL(一部)
会場名 | URL |
青山 セントグレース大聖堂 | https://www.bestbridal.co.jp/tokyo/stgrace_aoyama/ |
伊勢山ヒルズ | https://www.bestbridal.co.jp/yokohama/iseyama-hills/ |
アートグレイス ウエディングコースト | https://www.bestbridal.co.jp/osaka/artgrace_osaka/ |
AFRODITE 東京 アフロディテ | https://www.bestbridal.co.jp/tokyo/afrodite_nihonbashi/ |
白金 アートグレイスクラブ | https://www.bestbridal.co.jp/tokyo/artgrace_shirogane/ |
市ヶ谷 アプローズスクエアTOKYO | https://www.bestbridal.co.jp/tokyo/applause_ichigaya/ |
赤坂 アプローズスクエア迎賓館 | https://www.bestbridal.co.jp/tokyo/applause_akasaka/ |
横浜 アートグレイス・ポートサイドヴィラ | https://www.bestbridal.co.jp/yokohama/artgrace_yokohama/ |
ザ ストリングス 表参道 | http://www.strings-hotel.jp/omotesando/ |
ベストブライダルの会場ホームページの構造(図解)
ベストブライダルの会場ホームページの構造に関する簡単な考察
ほとんどの会場サイトは、bestbridal.co.jpドメインの配下に置いてあり、エリアの階層があります。それぞれのURLを簡単にまとめると、
https://www.bestbridal.co.jp/{area}/{blandname_area}/
となります。{area}にはtokyoやyokohamaなどのエリアが、{blandname_area}には、ブランド名とその会場のあるエリアが_(アンダーバー)でつながっています。T&Gと似ていますが/hallがないのが違いですね。
また、独自ブランドとして立ち上げたストリングスのサイトなどは独自ドメインになっています。
大手ブライダル企業のホームページのサイト構造についてまとめ
かなり長くなってしましましたが、各社のサイト構造をまとめると以下のようになります。
どういう構造だからいいとか悪いとかという話ではなく、このサイトを運用することで何を成し遂げたいか次第だとは思います。ちなみに、個人的には、1つのドメインでその下に各会場HPを置き、ドメイン内のコンテンツを増やしていく方がSEOの観点でいいと思う派です。