更新日 2021年08月24日

【ブライダルのウェブ媒体】来館予約率向上につながるプラン構成のポイント

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アナロジーの市川(@analogy_ichitk)です。

ゼクシィネットやみんなのウェディング、ウェディングパーク、ハナユメなどのブライダルウェブ媒体からの集客効率を高めるためには、それぞれのサイト上のコンテンツをしっかりと拡充することが重要です。

その中でもブライダルフェア、プラン、フォトギャラリーの3つは、結婚式場探しをしているカップルが必ず見ているコンテンツと言ってもよく特に重要です。

今回の記事では、この中の「プラン」の設計方法についてのポイントを解説します。

 

ブライダル媒体運用におけるプランの重要度

ウエディングプランはどの媒体にも掲載されているもので、パッケージの内容と対象人数、金額を表示しているものです。ブライダルフェア・フォトギャラリーと合わせて、ウェブ媒体経由の集客を大きく左右する重要な要素だと言えます。

カップルの多くは結婚式場が初めてなので、金額相場や総額イメージを持っていないことがほとんどなので、費用に関する情報で頼りにしているのがプランです。ちなみに、みんなのウェディングとウェディングパークのようにユーザー投稿型で見積りが掲載されているサイトはそちらと合わせて確認する方が多いですね。

プランの内容がきちんと整えられていないと、式場の金額の目安もわからないし、どんなにお得なキャンペーンプランを打ち出してもそもそもお得かどうかもカップルには伝わらないのです。

逆に言えば、適切でわかりやすいプラン設計、同時検討左記会場と比較して魅力的なプラン内容を設計することができれば、媒体からの来館率向上にもつながります。より精緻に検討するのであれば個別の会場×出稿している媒体ごとに最適なプランをゼロベースで考えることが必要ですが、どの会場・媒体でも共通して重要なのは次の3点です。

  1. プランの数と種類
  2. プラン名称と金額設定
  3. 画面上の表示順位
20_ブライダルフェブ媒体のプラン設計におけるポイント

 

プラン設計のポイント①:数と種類

「カップルの幅広いニーズに答えられる種類のプラン」が「過不足なく揃っている」ことが理想です。数が多する/少なすぎる、または数はそろっているけど内容が偏っているという状態だと魅力を感じてみらえる確率が下がります。

結婚式場の検討ニーズは大きく分けると「時期から検討する」パターンと「ステータスやスタイルから検討する」パターンの2つがあるので、その両方かつニーズの大きいところを抑えている構成を組むのが基本的な考え方です。会場の強みを押し出したプランというよりはカップルニーズを漏れなくキャッチするための構成と言えます。

もし会場の特色や強みを活かしたウェディングプランがある場合は、基本の8プランに1~2プランほど追加するといいと思います(多くても合計10個以内で)。

 

20_ブライダル媒体で設定するプランの数と種類

設定しているプラン数が少ないと…?

設定されているプランが1個や2個しかないと、そもそも選べないですし、そのプランで提供する結婚式がヒットする人以外はみんな離脱してしまいます。提供している結婚式が純粋に1種類しかない会場であればそれでも構わないですが、いくつものバリエーションを持たせた方が、より多くのカップルの目にとまるので提供可能なプランであれば広く設定したほうがいいでしょう。

設定しているプラン数が多すぎると…?

逆に20個とか30個とかあると逆に迷ってしまうのでマイナスです。また、最近の結婚式場探しは8割以上がスマホユーザーなので、スマホの画面で30個のプランを掲載してもスクロールが長すぎて非常に見づらくなります。というかほとんどが途中で離脱すると思います。個人的な意見ですが、適切なプラン数は5~8個、多くて10個が上限じゃないかなと思います。

プラン内容が偏りすぎていると…?

似たような内容のプランばかりだと、プランごとの違いがわかりずらい上に結局同じようなニーズを持ったカップルの目にしか止まらないのであまり効果がないと思います。極端な例ですが、プランを10個の設定していても、それが全部春シーズンプランで内容が微妙に違うだけだと意味ないですよね。秋とか冬とか希望するお客様にはヒットしないですよね、ということです。

 

プラン設計のポイント②:プラン名と金額設定

プラン名と金額設定で重要なポイントは、とにかく「わかりやすいプラン名」と「矛盾のない金額設定」であることです。こちらも詳しく見ていきます。

わかりやすいプラン名とは

  • ぱっと見でプランの内容がわかる
  • 表記ルールが統一されていてプランごとの違いが直感的にわかる
  • プラン名が長くなりすぎないようにする(改行されすぎると読みにくい)
20_わかりやすいプラン名の例

矛盾のない金額設定とは?

  • 同じカテゴリ(シーズン系、スタイル系)のプランなら人数を同じにする
  • 割引特典の内容が全部同じにならないようにする

プランごとの比較をした際にどのプランがどれくらい安い・お得なのかを深く計算しなくてもわかるように見せることが重要です。また1つテクニックとしては、よく当たる競合会場が設定しているプランと比較して自会場のほうが安い場合は人数を同じに、高い場合は人数を少しずらすように設定すると、比較されたときに安いほうが選んでもらえますし、高い場合はちょっとわかりにくいので問合せをしてもらいやすくなります。

20_わかりやすいプラン別料金設定の例

 

プラン設計のポイント③:画面上の表示順番

最後にプランを表示させる順番です。並び順を考えるうえで重要なポイントは以下の通りです。

20_プランのオススメの掲載順
  • 情報を比較しやすい並びにする
  • シーズン系プランは直近→1年後の順番にする
  • シーズン系以外はニーズの多い順に並べる

先ほども書いたように、今はほとんどの人がスマホで式場探しをしています。スマホでプランページを見ると画面内にだいたい3プランしか表示されないので、複数プランある場合は何のプランから見てもらいたいかを考えて順番を決めることがとにかく大事です。プランの表示順=カップルのニーズの大きい順番、になるように設定します。例えば

  1. 少人数プラン
  2. マタニティプラン
  3. 1.5次会プラン
  4. 夏挙式プラン
  5. 秋挙式プラン
  6. 冬挙式プラン
  7. 春挙式プラン
  8. 平日挙式プラン

といった具合です。最近だとフォトウェディングプランもかなり上位に入りそうです。

もう1つポイントとしては4.~7.のシーズン系プランもタイミングごとに一番近い時期から順番に必ず揃えておくようにしましょう。

例えば、春シーズンの集客であれば一番近いシーズンは夏、だから夏プランが一番上にくるように(一般的に直近の時期のプランのほうが安くなるからというのが前提です)、これが8月になったら秋プランが上にきて夏が下になるように変更、これを4半期ごとくらいに繰り返すイメージです。

また、もしオリジナル系のプランを足すなら一番上か一番下かなと思います。

 

ブライダル媒体のプラン構成のポイントまとめ

  1. プランの数と種類:「カップルの幅広いニーズに答えられる種類のプラン」が「過不足なく揃っている」
  2. プラン名称と金額設定:「わかりやすいプラン名」と「矛盾のない金額設定」
  3. 画面上の表示順位:「ニーズの大きいプランから上位表示する

今回書いたプランのポイントはいずれも基本的な内容ばかりですが、差別化を考える前に基礎をしっかり固めることも重要ですので、一度チェックしてみてはいかがでしょうか?

この記事を書いた人

市川 貴之

株式会社アナロジー代表。「ブライダル3.0を実現する」をミッションに掲げ、ブライダル事業者向けマーケ支援、ブライダル特化の人材紹介、Leju(フリープランナープラットフォーム)を運営しています。マーケティング、事業企画が得意。

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