アナロジーの市川(@analogy_ichitk)です。
ショート動画についていろいろ勉強してみたら楽しかったので、将来的にブライダル業界の結婚式場集客に活用するとしたらどんな可能性があるのかについて考えてみます。
目次
ショート動画とは
ここ数年様々なチャネル・メディアでの動画視聴時間が伸びているというデータもありますし、SNSの動画視聴時間比較でもTiktokの方がInstagramのリールより圧倒的に長い、Youtubeもショートの方が圧倒的に再生回数は多い、など、ショート動画を見る/ショート動画で発信する人が増えてきています。
特に昨年末からそういった情報を目にする機会が増え、ショート動画時代がやってくる気配を強く感じますね。個人としてはここ数か月は毎月100時間くらいはTiktokを見るようにしていて、まだ見る専ですが累計だと350時間くらいは見てるかなぁって感じです。
で、いろいろ勉強して考えていく中で、結婚式場集客×ショート動画の領域で今後活かせる可能性はあると思っていまして、この記事では以下の内容を書いてみます。
- ショート動画のつくり方
- 伸びるショート動画のポイント
- プラットフォームごとの違い
- 参考になるアカウント
- 何から始めたらいい?
ショート動画のつくり方
ショート動画制作に必要な機能は大きくは3つ。
- 企画
- 撮影
- 編集
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まず企画は、制作開始前に下記を考えておくことが必要です。
- どんな動画を作るか:ポイントは後述。
- どこに発信するか:Tiktok/Youtube short/Instagram、他
- 動画制作&発信の何を目的とするか:認知・拡散/CV獲得
伸びている動画をよく見ていると、ほんの数十秒ですがこの辺りがポイントをしっかり考えて作られているなと感じるものが多いですね。
次に撮影。
機材はスマホでいいと思います。縦型動画を撮る場合だと手振れがあるとけっこう揺れて見えるのでジンバル買ってもいいと思います。
あと、企画にもよりますが1本撮りではなく編集でつなぎ合わせる場合はBGMやテキストとの組み合わせを考慮すると何本か撮影して動画素材を残しておくと編集の時に楽です。
最後に編集。
具体的には、動画の組み合わせ、文字入れ、ナレーション、この3つ。
動画編集の詳しいこと書くと長くなるので知りたい方はGoogleなりYoutubeなりで調べてみてください。で、スマホが慣れている人はスマホアプリで編集するでいいと思います。僕はスマホ操作が得意じゃないのでPCで編集してます。
まとめると、企画する人、撮影する人(撮られる演者も含む)、編集する人、この3人がいればショート動画は作れますし、1人で全部できるなら1人でもできます。
伸びるショート動画のポイント
自分でショート動画を作った経験からの考察ではないので書くのが少し恐縮ですが、Tiktokで伸びている動画とそうじゃない動画を比較すると以下のポイントが挙げられます。
- 喜怒哀楽問わず、人の感情が動く瞬間を捉えている
- 動画の中に起承転結のストーリーがある
- 新規さ、意外さ、リアルさのいずれかまたは複数の要素がある
- Tiktokの流行りに乗っている(太客コーデ、アニメダンス、ドレミの歌、等)
- 視聴者側に解釈の余白を残している、動画内ですべてを説明しきらない
ショート動画は長くて1分程度なので、この短い時間の中で全てを伝えようとするとピントがボケます。というか情報量が多すぎて処理しきれません。
なので、ほんとに1つのことに絞って作られていて視聴者側に思考の負担を与えない動画でありつつ、共感を呼ぶというか感情を揺さぶるような内容となっているものが伸びているなと思います。
逆にこれがあると伸びないなと思うポイントもあります。
- 感動させようとしている制作者側の意図が透けて見える
- 説明し過ぎる(ナレーション、テキスト)
- クリエイターのポートフォリオ感が出てしまっている(ただし腕のあるビデオグラファーは除く)
これ以上に言語化するのが難しいんですが、こういう感じの動画だと伸びていないような気がします。
その他にも一般的なTiktok攻略法としてよく言われている、
- 最初の2秒が超大事
- 人の顔が映っているのが強い
- 特定のテンプレートを見つけて強いコンテンツを量産するとよい
この辺りも意識するとよさそうです。
プラットフォームの違い
●Tiktok
オススメのフィードがあって次々と動画がレコメンドされてくるので拡散性が高い、ゼロフォロワーからでもいきなりバズることがある。
アカウント単位というよりは動画単位で評価がされていて、高評価がされている動画ほどオススメに出てきやすくなりバズりやすい。詳しいアルゴリズムはレコメンドのAIすごい!ってことだけでよくわかりません。
しかし逆に、フォロワーをたくさん抱えていても伸びない動画は伸びないし、1つの動画がバズったからと言ってフォロワーが増えるかというとそうでもない。
・いいね!はコンテンツにつく
・フォロワーは人につく
感覚的にはこんな感じで、愚直にいい動画(Tiktokに評価される動画)を作りバズを増やしていくことでフォロワーが増えていくイメージ。
なので、認知・拡散目的で使うのがよさそう。
●Youtube short
正直レコメンドアルゴリズムはよくわからないのだけど、Tiktokの動画がそのまま転用されていることも多いし、切り抜きが多いなって感じ。
ショートで知り→ロングの本動画を見る、という導線があるのがTiktokとの違いで、Youtubeもちゃんとやっているよ!っていうアカウントの方が強そう。
●Instagram(リール)
SNS内の検索でも見られるが、一気にバズって…というものではなさそう。
エンゲージメント醸成とかCV獲得用に使うのがよさそう。
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理解度に差がありすぎてすみませんですが、ショート動画を使うなら基本Tiktokで考えながら、YoutubeやInstagram用に少しアレンジして使いまわしていく、っていうのがいいかなって気がします。
ブライダルで参考になるアカウント
参考になるかはわからないですが、僕が普段よく見ているアカウントです(記事執筆時点)。
●プラコレ(メディア)
https://www.tiktok.com/@placole_dressy
式場のアカウント運用を検討している方はあまり参考にならないと思いますが、ウェディングドレスっていうコンテンツの強さを教えてくれるアカウント。
●【公式】アールベルアンジェ名古屋(式場)
https://www.tiktok.com/@artbellangenagoya
親近感が伝わってきますよね、よい。
●グランディエール 結婚式場(式場)
https://www.tiktok.com/@grandair_official
最近おすすめによく流れてくる。
●マリエルコートインターパーク(式場)
https://www.tiktok.com/@marielcourt
編集と構図が上手、僕はこのアカウントで勉強してます。家族にフォーカスした動画が伸びてる印象。
●仲道夫婦(フォト)
https://www.tiktok.com/@yudainakamichi
何年か前にTwitterでもバズってましたね、SNSの使い方が上手。
●MORIYAの店長(花屋)
https://www.tiktok.com/@momomomo8783
お花だと一強状態と言えるアカウントじゃないかな、これはクリエイターさんのアカウント運用では参考になる。特に垂れ流しLIVEがよい。
●suzuka.(プランナー)
https://www.tiktok.com/@suuuzukaa
個人のプランナーさんだと一番フォロワー持ってるんじゃないでしょうか。
これからショート動画を始めるなら
まず体制構築が一番大事だと思います。
動画を作ること自体は簡単にできても集客や採用に意味のある施策にするためには、企画者&撮影者&編集者(&演者)のコミットメントと知識理解のレベルが近いことがかなり重要になりそうです。
外部のコンサルに丸投げ依頼してもショート動画はうまくいかなそう。少なくとも1人は内部に旗振り役の存在が必要でしょう。
なので、まず体制とチーム、責任者を決め、ショート動画に関わる人全員が最低100時間くらいTiktokを見ることから始めたらいいんじゃないかなと思います。「半年ROMれ」じゃないですが(年代的に通じますかね?)まずSNS特有の文化を知ることが大事。
なお、ただ見るだけではなく目的意識を持って見るのも重要。
何がバズっているのか、なぜバズっているのか、どうやったら自社に取り入れられそうか、といった点から、一般ユーザー目線とお仕事目線の両方を持ちながらとにかく量を見ることから始めましょう。
日頃から見ている人ならまだ感覚はあると思いますが、僕のような明らかに対象じゃない年代のおじさんが理解しようとするには少なくともこれくらいの時間は必要でした。今も理解できているのかはわかりませんけども。
いつかは自社のサービスでもショート動画は施策として実施していく予定なので、成功事例になったらまたここでもノウハウを公開していこうと思います。
結婚式場集客×ショート動画のまとめ
これから自社事業でも活用していこうと思って勉強を始めましたが、案外色んなことが分かってきたのでブログでも書いてみました。
ショート動画って直線的にCV獲得につながるものではないので(結婚式場だと特に)、どういう位置づけの施策なのかの理解から始めるとよさそうです。