更新日 2021年08月31日

結婚式場集客でのFacebook/Instagram広告運用のポイント

0038_結婚式場集客でのFacebookInstagram広告運用のポイント

アナロジーの市川(@analogy_ichitk)です。

最近は自社集客強化の流れからブライダル媒体だけではなく、Facebook広告/Instagram広告の出稿を強化している結婚式場も多くなってきました。

Facebook広告/Instagram広告などのSNS広告の運用で成果を上げるためには、ブライダル媒体の運用と比べて非常に細かなチューニングが重要なので、経験を積んだスタッフが社内にいる、または信頼できる代理店に依頼できている場合を除き、苦戦している企業も多いかもしれません。

今回の記事では、結婚式場集客でFacebook広告/Instagram広告を出稿する場合にどんなポイントを意識して運用すればいいのかをまとめます。

 

Facebook広告/Instagram広告とは?

38_Facebook広告Instagram広告とは?

Facebook広告とは、FacebookとInstagramの中に表示できる広告手法のことで、リーチできるユーザー数やターゲティング精度の高さと独自性、広告配信のユーザビリティの観点などから、Googleと並び非常に多くの産業で使われている広告手法です。

ブライダル業界も例外ではなく、ブライダル媒体はもちろん、多くの結婚式場がFacebook広告を出稿しています。

 

Facebook広告/Instagram広告の特徴

38_Facebook広告Instagram広告の特徴

様々な手法のあるWEB広告の中で、Facebook広告の特徴としては以下のような点が挙げられます。

  • リーチできるユーザー数が多い
  • ターゲティングの精度が高く他の手法にはないアプローチが可能
  • 配信可能な広告のバリエーションが豊富
  • 利用ユーザーのほとんどがスマホを利用

リーチできるユーザー数

Facebook広告ではFacebookとInstagramに広告を配信することができます。

Facebookの月間アクティブユーザーは2,600万人、アクティブ率は約56%と言われており、最近では利用者数に陰りが見えるものの、まだ数多くの人が利用している国内最大級のSNSです。

Instagramは月間アクティブユーザーが3,300万人、アクティブ率は約85%と高く、特に結婚式のメインターゲットとなる20代後半から30代前半の女性の数が多いのも特徴です。

ターゲティング精度が高い

Facebook広告では、他の広告手法と比べて非常に細かく配信条件を設定することができ、精度の高いターゲティングが可能です。

性別、年代、趣味・嗜好などに加え、学歴や出身地、職業なども条件で設定することができます。交際ステータスによる配信設定も可能なので、結婚式場等であれば婚約中や交際中のステータスの方に絞って広告を配信出来たり、既婚ステータスの人を配信対象から除外することも可能です。

配信可能な広告のバリエーションが豊富

Facebook広告では次のような様々なフォーマットの広告配信が可能です。

  • 一般的な画像+テキスト+リンク
  • 動画広告
  • キャンバス広告
  • 複数の画像とリンクを設定できるカルーセル広告
  • ストーリーズ広告
  • メッセンジャー広告
  • スライドショー

など。

頻繁に新たなフォーマットも登場するので、常に最新情報をキャッチアップしていく必要があります。

利用ユーザーのほとんどがスマホを利用

Facebook、Instagramとも、アプリ、ウェブ問わずモバイルに最適化されたSNSと言えますし、利用者のほとんどもスマホアプリです。最近の結婚式場探し7割以上のユーザーがスマホとも言われているので、ターゲットとなるユーザーの行動とも非常に相性がいいと言えるでしょう。

その他の特徴

Facebook広告は非常に少額で広告運用を始めることができます。

通常のブライダル媒体だと雑誌1エージ出稿するのに●●万円とか、ウェブ媒体上に自社会場を掲載するのに1か月間で●●万円とか、少なくとも数万円~数十万円単位で広告宣伝費がかかってしまいますが、Facebook広告は数百円や数千円などより少額から始めることができます。

 

Facebook広告/Instagram広告を利用するメリットとデメリット

38_Facebook広告Instagram広告のメリット・デメリット

Facebook広告で結婚式場の集客をするメリット

  • 細かくターゲット設定できるので、自社会場に適したユーザーに絞って広告を配信できる
  • 広告バリエーションが豊富なので、告知したい内容によってユーザーへのアプローチ方法を最適化することができる
  • リンク先の自社ページがスマホ対応していれば、スマホユーザーへ効果的にリーチすることができる
  • 広告配信を少額で開始することができ、結果を見ながらテストを繰り返すことができる

Facebook広告で結婚式場の集客をするデメリット

  • 基本的にインプレッション課金での配信が多いため、認知拡大のための幅広いリーチにはかなりのお金がかかる
  • 成果を上げ続けるためには、配信設定とクリエイティブの細かな運用が必要(PDCAのスピードが成功のキモ)
  • 媒体の仕様変更や新機能の追加などの頻度が高く日本語サポートが若干遅いため、その都度キャッチアップが必要
  • ブライダル業界に特化した媒体ではないため、配信設定がうまくいかないと広告の無駄うちが増える可能性がある

これらの特徴やメリット・デメリットを理解した上で、他の集客チャネルとマッチするような運用をすることが重要です。

 

成果を上げるためのポイント①:ターゲティング

広告を誰に配信するかについてです。

38_Facebook広告Instagram広告の運用ポイント①:ターゲティング

1.リマーケティングへの出稿

リマーケティングとは、過去に一度サイトに来訪したことがあるユーザーに対して、広告を配信する手法です。一度サイト来訪したことがあるということは、現時点で結婚式場探しをしている真っ最中のユーザーである可能性が高いので、来館予約や資料請求の獲得を目的とした場合、最も期待効果が高いと言えるでしょう

ただし、近年では個人情報保護の観点からサイト来訪記録の取得が困難になってきており、以前ほどリマーケティングの成果が得られにくくなってきています。今後の動向は現時点では不透明ですが、現時点ではまず始めるなら他のターゲティングの方法がよいかもしれません。

2.類似オーディエンスへの出稿

類似オーディエンスへの出稿とは、まず過去の来館予約や資料請求をしたユーザーのメールアドレスなどをもとにカスタムオーディエンスを作成し、そのカスタムオーディエンスから類似オーディエンスを作る、そしてそのオーディエンスに向けて広告を配信する、という方法です。

できれば1,000件以上のメールアドレスデータでカスタムオーディエンスを作成し

  • 類似1%以内
  • 類似1%~2%以内
  • 類似2%~3%以内
  • 類似3%~4%以内

これらのオーディエンスを作成しましょう。いずれも管理画面からの操作で作成可能です。

類似のパーセンテージが近いほど、Facebook上でカスタムオーディエンスと類似した挙動をしているユーザーになるので、来館予約や資料請求など同じ行動をしてくれる期待値が高いと言えます。

広告予算とオーディエンスのサイズ次第ではありますが、まずは1%以内から初めて効果を見ながら徐々に配信対象を広げていくといいでしょう。

3.ブロード配信

年齢、性別、エリア、交際ステータス、趣味・興味などの条件から自社式場やサービスにたーげととなりそうなセグメントを設定し、広告を配信します。

ポイントとしては最初は対象を狭く設定して配信、結果を確認、そして徐々に広げていくのが良いと思います。

 

成果を上げるためのポイント②:広告のクリエイティブ

どのような広告を配信するかです。

38_Facebook広告Instagram広告の運用ポイント②:クリエイティブ

配信面について

広告予算に余裕があるのであればInstagram、Facebook両面に出してよいと思いますが、もし限られた予算の中で運用する場合はInstagramに絞って配信して問題ないでしょう。今の結婚式場探しではそれくらいInstagramの利用率が高いと言えます。

また、デバイスもスマホに絞って特に問題はないと思います。

広告フォーマットの選び方

  • リマーケティング配信であれば、目的は来館予約に絞られるので一般的な画像広告フォーマットでストレートなブライダルフェア誘致
  • 類似オーディエンスへの配信であれば、過去の来館者と似たような属性ではあるものの自社サイトへの来訪歴はないので、複数の情報を伝えられるカルーセル広告や動画広告、スライド広告
  • ブロード配信であれば、動画やストーリー広告など、初めて見るユーザーが興味を引くような広告を

といった具合にターゲットと合わせて使い分けるとよいと思います。

広告クリエイティブの作り方

ユーザーがクリックしたくなる・興味を持つクリエイティブを定期的に更新し続けることが重要です。配信対象サイズやフリークエンシーにもよりますが、ユーザーリストサイズが特に小さい場合はすぐにクリエイティブが枯れてしまうので、できれば2週間に1度くらいの頻度で新しい広告クリエイティブを入れられるようにしたいところです。

その際、特にバナーなどの制作体制をいかに作るかがポイントになるのですが、もし自社でデザイナーを採用することが難しく安定的な政策体制を構築することが難しい場合は、クラウドワーカーの活用も視野に入れていいと思います。

もし社内で作成する場合はCanvaなどを使用するときれいに作れるのでオススメです。

 

成果を上げるためのポイント③:広告の運用体制

もし可能であれば、専任の担当者を社内で囲いインハウスで運用したほうがいいと思います。運用の更新頻度も早いですしPDCAをスムーズに回せるからです。

ただ、正直なところウェブにさほど明るくないウエディングプランナーの方が片手間でやるには、専門分野も違うし業務量的にもかなり厳しいと思うので、もし専任の担当者を社内におけない場合は外部の代理店を利用したほうがいいでしょう。

業界平均的には約20%程度の手数料がかかりますが、運用の仕方一つで全く成果が変わってくるので、素直に広告運用のプロにお任せしたほうがいいと思います。

 

結婚式場集客でのFacebook/Instagram広告運用のポイントまとめ

Facebook広告/Instagram広告の特徴と、ブライダル業界、結婚式場集客で成果を上げるためのポイントをまとめました。出稿すること自体はそれほど難しいわけではないですが、成果を上げるとなると先ほど挙げたようにポイントをしっかり押さえた精度の高い運用が必須です。

しっかりとした運用ができず、やっては見たけど成果が出なくてもうやめた(もうやらない)というのは非常にもったいないと思うので、今回の記事が運用の見直し新たな配信のきっかけになってもらえるといいなと思います。

もし代理店の利用を検討されている方は、弊社でも運用代行サービスを提供しておりますのでお気軽にお問合せください。

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この記事を書いた人

市川 貴之

株式会社アナロジー代表。「ブライダル3.0を実現する」をミッションに掲げ、ブライダル事業者向けマーケ支援、ブライダル特化の人材紹介、Leju(フリープランナープラットフォーム)を運営しています。マーケティング、事業企画が得意。

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