更新日 2023年05月17日

ブライダル業界で活用できそうな技術・テクノロジーのトレンド3選

0968_ブライダル業界で活用できそうな技術・テクノロジーのトレンド3選

アナロジーの市川(@analogy_ichitk)です。

社会では様々な新しい技術革新が進んでいますが、その中でもブライダル業界と相性の良いと思う3つをまとめます(記事執筆の2023年5月時点)。

 

1.AIのビジネス活用が進む

これは待ったなし、というかもうすでに始まっていると言えるでしょう。

2023年の初めにChatGPTが登場してすぐのころはまぁ優秀ではあるけど実務での活用はまだ先かなぁとか思っていましたが、今ではOpenAIだけではなくMicrosoftのBingもGoogleのBardもすげーって感じですね。他にも無数のAI関連プロダクトが毎日のように登場しては消えていっています。

Googleは広告でマネタイズするビジネスモデルなので検索エンジンでのAI活用には手を出しにくいのかもしれませんが、Microsoftはアプリケーションの方がメインなので、AIを活用したプロダクトを動かしやすいのかもしれません。

 

またチャット型のテキストAI以外にも

・文章作成AI/画像作成AI/動画作成AI/音楽作成AI/アバター作成AI

など、いろいろなサービスがとんでもないスピードでリリースされているので、個人の趣味の領域にとどまらずビジネス領域での活用も進んでいくのではないかと思います。

 

ちなみに、以下の動画で落合陽一さんが実演しているので、AIツールを活用するとどんな感じか興味ある方はぜひご覧ください。

・【落合陽一のシンギュラリティ論】シンギュラリティは2025年に来る/ディフュージョンモデルの衝撃/知的ホワイトカラーが没落する/最新版デジタルネイチャー/音楽と論文が数秒でできる

https://www.youtube.com/watch?v=j2TbvmXN_Y4

 

おそらく今年の終わり頃にはAIをフル活用するクリエイターがめっちゃ増えてるんじゃないかと思っていて、もしこのスピード感で誰でも簡単に新しいものが作れる世界になっていくと、デジタル領域の職人と呼ばれているクリエイターの人たちの仕事はなくなっていきそうです。

 

理由はAIが作ったのか人が作ったのかが人間にはわからなくなっていくからですね。それに利用する側は、人が作ったかAIが作ったかはさほど興味ないからです。楽しければどっちでもいいし欲しいと思えばどっちでもいいんですよね。

この辺りはAI絵師の著作権問題が顕在化してきているので、どうなるかの今後の動向は注目ですね。そしてこの流れは絶対にキャッチアップしておいた方がいいだろうなぁと思ってます。

 

過去の大きなトレンドで例えると

  • パソコンでタイピングできないおじさん
  • エクセルで計算できないおじさん
  • Googleで検索できないおじさん
  • SNSアカウント1つも持ってないおじさん
  • Zoomに1人で入れないおじさん

こんな感じと同じように

・AIツールを使えないおじさん

となってしまいそうです。自分も時代に遅れないように頑張ってついていきます…。

 

2.動画コミュニケーションの浸透

昨年あたりからサービス事業者とカスタマーのコミュニケーションスタイルの大きな転換期に差し掛かっていると感じています。

一言で書くと、「テキスト・画像」から「動画」へ。

この流れは、メディアの変遷で例えるとわかりやすい気がします。

172_メディアの変遷

この変化を象徴するように、最近はビジネス系の動画メディアも増えてきていて

など、動画がメインの運営スタイルが増えてますよね。

 

数年前まではYoutubeにしろTiktokにしろ個人で発信している人がメインでしたが(YoutuberやTiktoker)、本格的にビジネス領域での動画活用が始まってきた印象です。

そしてこのトレンドはメディアにとどまらずtoB/toCのどちらの事業会社へも波及していくと予想しています。動画戦国時代の到来です。

ただ、ではこれまでのようなテキストや画像での情報発信が衰退していくかと言えばそうではなく、発信方法×発信チャネルごとに対顧客への役割が違うのでうまく使い分けていくことが重要になりそうです。

まぁ事業者がやらなければいけないことが増えるのは確実で大変にはなるんですけどね。。。

 

そして弊社でもこのウェーブに乗り遅れまいということで試験的にYoutubeの更新を始めました。まだ手探り状態ですが、将来的にはコーポレート系/運営サービス関連の発信も動画にシフトしていこうかなと思ってます。

このブログもいつかYoutubeにお引越しする日が来るかもしれません(笑)。

 

3.Web3.0の技術的な利用

3つの中でも一番遠い未来の話になりますが、Web3の流れもいずれ来るだろうなと思っています。
昨年前半に一時的に投機的な盛り上がりを迎えましたが、今は冬の時代真っただ中という感じでニュースもあまり見かけなくなりました。

しかし、技術的な研究や開発は確実に進んできていて、どういうビジネスとしてかは今はまだわからないですが、いずれ何かしらの形で社会実装はされていくと予想しています。

1つ目のAIが最初にブームになったのが2010年代後半だったことを考えると、パッと騒がれてから世の中に浸透するのは早くても5年くらいかかるのかなぁとイメージしています。となると2028年とかに何らかのブロックチェーン技術を用いたプロダクトが出てきそうですね。

どんなことができるのかまだ僕の知識や理解では想像もできないですが、個人的には今から楽しみですし、そのプロセスもできる限り追いかけていくつもりです。

 

ブライダル業界のトレンドと社会のトレンド

今回取り上げた3つのトレンドが今後ブライダル業界にどのような影響を与えそうかを簡単に書くと以下の通りです。

1.AI活用

使いこなせるようになると対顧客の提案にかかる業務効率は良くなるんだろうなと思いますね、特にフリーランスの方。

ただ個人的に恐ろしいと思っているのは、顧客側が先にAIを使いこなせるようになると自分でプランニングできるようになりそうなので、当日のリアルを作る技術職(フォトグラファーやヘアメイク、フローリスト、空間アーティスト、等)以外の人いらないんじゃね?ってなりそう。

2.動画コミュニケーションの浸透

これは広義でのマーケティングにかなり影響を及ぼしそう。

今のブライダルメディアのビジネスモデルはそろそろ老朽化しているんじゃないかなと思っているので、単純にメディアメニューの中に動画アップロードが可能になるとかそういうレベルではなく、式場単位で動画をフル活用した自社集客で成功する事例がぞろぞろと出てきそう。

3.Web3.0

あと5年はなんも影響なさそう。その後はわからない。

単発でのNFT関連プロジェクトとかはたまに出てきそう。

ただし、式場とクリエイターの関係性がもっと流動化・分散化していった場合、その理想形は今のDAOの思想とかなり近いものになりそうで、どういう形かで影響は与えていきそう。

***

ブライダルは閉鎖的な業界なので、他業界の事例や社会の変化、テクノロジーの進化等に対してかなり鈍感です。そもそも関わりもないですし、勉強しなくても何とかなるからですね。

ただこれからは顧客が考える普通も変わっていきますし、これから業界に入ってくる若者の常識も変わってくるので、こうしたマクロトレンドに対してキャッチアップしていくことがより重要になっていくだろうなと思います。

 

ブライダル業界で活用できそうな技術・テクノロジーのトレンドまとめ

web3は正直まだよくわからないですがいつかはやってきそう、1と2はもうきている波なので必死でついていかないと乗り遅れてしまう!っていうくらいの温度感です。

やること多すぎて大変なんですが、数年前にいち早くInstagramを頑張った会社や人が今勝っているように、早く取り入れた人がノウハウ的にも実績的にも有利なことに変わりはないので、なんとか時間捻出して頑張っていきたいと思います。

この記事を書いた人

市川 貴之

株式会社アナロジー代表。「ブライダル3.0を実現する」をミッションに掲げ、ブライダル事業者向けマーケ支援、ブライダル特化の人材紹介、Leju(フリープランナープラットフォーム)を運営しています。マーケティング、事業企画が得意。

CATEGORY同じカテゴリーの記事