更新日 2022年04月20日

ブライダル・ウェディングとメタバースの可能性

0964_メタバースとブライダル・ウェディングの可能性

アナロジーの市川(@analogy_ichitk)です。

メタバースについて勉強しようと思って本読んだら思ったより楽しかったので、備忘録がてらに自分なりに考えてまとめてみたよっていう記事です。

 

読んだ本はこちら

964_メタバースで読んだ本

(左から)

  1. メタバース さよならアトムの時代
  2. メタバース進化論――仮想現実の荒野に芽吹く「解放」と「創造」の新世界
  3. メタバースとは何か ネット上の「もう一つの世界」

リンクはAmazon。

コンサル時代から同じテーマの本を複数一気に読むという読書法をしているので、今回はこの3冊をピックアップしました。全部読んで10時間くらい。読書になれている方は3冊読むとだいぶイメージ湧くんじゃないかなと思います。

 

メタバースとは?

さて、では読んでの感想を。先に断っておきますがこの領域については僕は素人なので、解釈や定義について誤りがあるかもしれません。あくまで先ほどの本を読んでこんな感じかな?というイメージです。

概念

964_メタバースの概念

リアルは現実世界。今のオンライン・インターネットの世界はリアルの世界を前提として利便性を高めたり情報の流通を広めたり人々のつながりをつくったりなど、様々なサービスやアプリケーションを通じて情報や機能を提供している世界。

それに対してメタバースはリアルとは別の世界・もう1つの世界、というイメージ。細かくはメタバースの手前に現実世界をコピーしたミラーワールドという概念もあるのですが、それは今回は割愛。

メタバースの世界へはVRヘッドセット等を装着して行くことができ、そこでは

  • アバターを作って(使って)その世界での自分を表現することができたり、
  • 地理的、人種的など様々な制約を超えて色々な人とコミュニケーションを取ることができたり、
  • イベントを開催したり、
  • 空間やアイテムを創造することができたり
  • メタバース内でのアイテムを販売・購入出来たり、

などなど、色んなことができるわけです。

メタバースについての捉え方や利点、価値は

  • なりたい自分になれる、リアルとは異なるアイデンティティを持てる
  • 新しい経済圏となる可能性を秘めている
  • 今後伸びていくので投資・投機的な価値がある

など人によって様々ですが、Facebookがmeta(メタ)と社名変更したように巨大テック企業も含めて多くの企業で資本投下が行われ開発が進められていくと予想されています。

構造

964_メタバースの構造

実際に利用する側で見た場合、メタバースというのはあくまで概念であって、実際には様々なプラットフォームがあり、それぞれのプラットフォームごとに世界観やできることなどが異なります。

現時点で利用者数が多いものだとVRChatREALITYclusterNoes VRバーチャルキャストなどがあり、それぞれのプラットフォームごとに特徴があります(詳しいことは割愛します)。

まずプラットフォームでアカウントを作り(アプリインストールなど)、VRヘッドセットやスマホなどのデバイスを使ってメタバース空間に入る。

それぞれのプラットフォームには様々なワールドがあり、そこでコミュニケーションを取ったり一緒に寝たりなどいろいろできる。さらに創造したり、商売したりと今後様々なことができるようになるとも予想されています。

今の世界で例えるなら、SNSというのはあくまで概念であって、Instagram、Twitter、Tiktok、Facebookなど、アプリごとに仕様もできることも世界観違うよね、でも人と繋がれるのは共通だよねっていうのと似たような構造と捉えるとイメージしやすいかと思います。

964_SNSの構造

SNSアカウントを作り、スマホでアクセスし、様々な情報に触れたりコメントを残したりコミュニケーションを取ったりして楽しむ。それのメタバース版、というイメージをすると自分は今のところすっきりしています。

今後

メタバースの市場が拡大していくためには下記のポイントが重要になります。

  • 大規模性
  • 経済性
  • 没入性
  • アクセス性
  • 創造性
  • 自己同一性

そしてこれを実現するためには以下のような改善が必要だと考えられます。

  • ハードの性能向上
  • トラッキング技術の向上
  • アバター技術の向上
  • 経済圏の確立

meta(旧Facebook)をはじめ多くの企業が大規模に投資しているので、改善はどんどん進んでいくんじゃないかなと思いますし、新規参入企業も多いっぽいので可能性はどんどん広がるんじゃないかなと思います。

と、だいぶ端折って書きましたが、こんなメタバースが今後ブライダル業界でどのように活かせるのか、交わる可能性があるのかも考えてみます。

メタバースについて詳しく知りたい人は繰り返しですが、冒頭紹介した本を読むともっと深く詳しく書いてあるのでぜひお読みください。

 

ブライダル業界とメタバースはどんなことができそう?

悲しい結論ですが、現状だとあんまり可能性はないんじゃないかなぁと思います。理由は2つ。

  1. リアルとの接点を持つという発想が基本的にメタバースにはないので、リアルでこその価値を提供する結婚式との相性がよくなさそう。
  2. 今の付加価値を結婚式で提供する上でテクノロジー活用による利便性を追求するのであれば、わざわざVRを使う必要がない。

本を読み終わった後に一晩考えてみたけど、やっぱり今の自分だと思いつかない。リアルの制約を開放することで新しく作れる付加価値が見当たらないんですよねぇ…。

個別技術の限定的な活用の可能性があるとすれば、

  • VR技術を使って式場見学ができることで、遠隔地の見学も可能になる
  • AR技術を使って会場見学しながらコーディネート例のイメージをより具体的にできるようになる
  • 仮想空間でウェディングイベントを開催することで、イベント開催にかかる負担を軽減できる

こんな感じかな、と。グローバルまで視野に入れて、海外の人とかに日本のウェディングについて知ってもらったり興味を持ってもらうきっかけくらいは作れるかもなぁ、そうじゃなくて国内のマーケットだけを考えると市場が小さすぎるなぁ、といった感じ。

あと、もっと大きな可能性を考えれば、結婚式そのものをメタバース空間で挙げましょう、的な話はあるかなと思います。以下のリンク記事のような話。

「あつまれ どうぶつの森」で結婚式を挙げました(外部リンク)

メタバースの空間に結婚式できる場所を作って、そこでアバター同士で式を挙げてもらおう、という企画。これはありそう。

ただ、今の結婚式と比較してそもそもの概念や付加価値が全く違うし、やりたい人って誰?メタバース原住民レベルの人ってまだまだ少ないよね、、、みたいなことを考えると、サービスとして実現するのはかなり先だと思いますし、実現しないかもしれません。

なので、今のブライダル業界の人ができることと事業化に求められることはすべてが違う気がしますね。あるとすれば、

  • リアルな結婚式は家族だけで行う
  • 友人や知り合いとのパーティはみんなまとめてメタバース空間で!

こんな組み合わせはあり得るかもな、とは思います。

というかそもそもメタバースにおける恋愛もリアルとは全く異なるもののようですし、すべてをリセットして考えていった方がよさそうです。少なくともこれまでのブライダル業界の延長線上にはないでしょうね。

この辺りは僕自身のプラットフォーム利用経験が乏しく肌感覚が全くないので、早速clusterをインストールして潜りに行っているところです。

 

メタバースとブライダルについてまとめ

現状は可能性がなさそうという元も子もない結論で終わってしまいましたが、何かしらの技術ができたときに急に可能性が出てくることもあるので、今からユーザーとして自分も使っていってなじんでおこう、準備しておこうと思います。

この記事を書いた人

市川 貴之

株式会社アナロジー代表。「ブライダル3.0を実現する」をミッションに掲げ、ブライダル事業者向けマーケ支援、ブライダル特化の人材紹介、Leju(フリープランナープラットフォーム)を運営しています。マーケティング、事業企画が得意。

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