アナロジーの市川(@analogy_ichitk)です。
NFTについていろいろ勉強してみたら楽しかったので、将来的にブライダル業界でNFTを活用するとしたらどんな可能性があるのかについて考えてみます。
NFTとは?
NFTはNon-Fungible Tokenの略で、日本語だと非代替性トークンのことを指します。
「偽造不可な鑑定書・所有証明書付きのデジタルデータ」のことで、データをブロックチェーン上で発行、取引することでデジタルデータでも資産価値を持たせることが可能になり、OpenSeaやTofuNFTなどのマーケットプレイスの流通額も大きく伸びました(2022年になってから減ったけど)。
詳しい説明はこの記事では割愛しますが、もし詳しく知りたい方は検索して様々な記事を見てみる、またはYoutubeで「NFT」と検索して動画をひたすら見るのがおすすめです。動画での説明の質はかなり玉石混合で「いやいやその解釈は違うやろ」みたいなのも結構混じってますが、スタートは文字で見るよりも動画の方が最初は頭に入りやすいかなと思います。
ブライダル業界での現状のNFT活用事例
- 結婚証明書のNFTアート化:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000093068.html
- METAFLORIST:https://www.amfcmetaflorist.com/
- 結婚式の指輪交換をNFTで:https://note.com/nftmarketing/n/nf246e113cceb
この辺りが主な事例かなと思います。僕が知らないだけで他にもまだありそうですけど。
先日のブロックチェーンEXPOでもブライダル事業者の来訪はあったみたいですが、実際に行かれた方のお話を聞くと、興味はあるけど具体的な事業としてはまだまだ先、今は情報収集中です、という感じの方が多かったようです。実際の活用にはまだ時間がかかりそう。
また、ブライダル事業者の発想としてはブロックチェーンの永続性、改ざん不可の特性に注目して結婚証明や結婚式の記念を一生残そう的なアプローチが多そうだなと思います。
NFTをブライダル分野で活用する可能性
活用を考える際のポイントになるのは以下の3点。
- 結婚式を提供するという付加価値は変えずに新しいインフラとプロセス=仕組みをつくる
- 永続性を大事にするために投機的な要素は極力排除した経済圏を作る
- それによって現状のエコノミクスにおける顧客(ゲスト含む)、事業者、従事者、この三者のそれぞれの課題を解決する
この記事執筆時点のNFTに対するイメージは稼げる/儲かるが先行しており、投機対象としてとらえている人が多いですが、個人的にはそこというよりは技術的に可能になることが多いという点に着目した方がいいので配下と思います。とはいえ、タイミング的に先日FTX破産の報道があったばかり最悪ですが…。
そして、実利的な視点でアプローチした方がビジネスとしての可能性はありそうだと思ってます。
- ブライダルに特化したNFTマーケットプレイスを作る
- そこで結婚式場や施行枠、プロデュースの権利、ドレスをはじめとしたアイテムの権利などを売買する
- ついでに招待状もNFT化して発行し、ゲストがマケプレ上で買う仕組みにする
- 売買した人(またはNFT保有者)にトークンを発行
模試ずつ現するとしたらイメージはところこんな感じかなぁ、と。
広告枠をNFT化したマーケットプレイス「kaleido」のブライダル版みたいな感じかなぁと考えてはいますが、具体的にどんな技術が適しているのかなどはこれから考えていかれるんじゃないかなと。
で、いきなりこんな規模ではなくても
- プロデュースの権利や結婚式場の施行枠のNFT化
- ゲスト出席権のNFT化
- 記念品のNFT配布
このような小さなところから始まっていく可能性はありそうです。小規模なトライから始めてうまくいく→事例を増やす→事業化って感じの流れで広まっていきそう。
現時点だとNFTの一般認知はまだまだ低く、また投機対象として認識している人が多そうなので、浸透には時間がかかりそうですし、今すぐやっても全然成功するイメージはないですね。
ただ、今でも高い関心を持っている方はいるでしょうし、時代が来てから始めても間に合わないので、もし将来的にやるつもりがあるなら今から種まきは必要でしょう。
けっこう可能性はあるんじゃないなかなぁと思っています。
NFTとブライダルについてまとめ
ちょっと雲をつかむような話も多かったですが、これからトピックとして話題になっていくだろうNFTとブライダル業界の可能性について書いてみました。
NFTに限らず新しい技術はどんどん生まれていくと思うので、常にキャッチアップできるようにしていきたいものです。