更新日 2021年09月01日

結婚式の引出物の市場規模はどれくらいか?

0054_結婚式の引出物・ギフトの市場規模

アナロジーの市川(@analogy_ichitk)です。

今回の記事では、ブライダル業界における「結婚式の引出物(ギフト全般)」の市場規模を算出します。引き出物は地方によっては独自の文化が根強く残るところもあるので一概には言えないものの、ゲストへ感謝の気持ちを伝えるアイテムとして結婚式に欠かせない商品の1つです。

最近ではカタログギフトが人気になってきたりと商品の多様化してきていますが、引出物だけでなく引菓子や記念品も併せたギフト全般の市場規模は挙式・披露宴市場とほぼ比例した推移をしています。

 

結婚式の引出物・ギフトの位置づけ

54_ブライダル業界における引出物・ギフトの位置づけ

結婚式の引出物には、引出物、引菓子、記念品、縁起物など詳細なアイテムとしての引出物と、これらの商品を総称して引出物と呼ぶケースがあります。

今回の記事では、総称を引出物(ギフト全般)、個別のアイテムを指す場合を引出物、と記載します。一般的な挙式・披露宴を行う結婚式では、ゲストへの感謝を伝えるアイテムとして、地方によって品数に差はあるものの(北海道は1品が多く、名古屋だと3品が多い、など)、ほとんどのゲストが引出物(ギフト全般)を送ります。

また、市場の位置づけでは、ブライダル関連市場>挙式披露宴・披露パーティ市場の中の一部、と言えます。

 

結婚式の引出物(ギフト全般)の市場規模

54_結婚式の引出物の市場規模

結婚式の引出物(ギフト全般)の市場規模は以下の数式で算出できます。

結婚式の引出物の市場規模=婚礼実施組数×引出物購入率×1組当たり引出物単価

  • 婚礼実施組数:30.1万組
  • 引出物購入率:97.4%
  • 引出物単価:31.3万円

これらを基に918億円と試算できます。※情報ソースは本記事最後部に記載。

 

引出物の市場規模についてまとめ

全国への流通網があり、すでに商品を持っているのであれば「それなりの規模があり魅力的な市場」となるかもしれません。市場規模の推移は堅調で、ウェディングスタイルの多様化しても文化レベルで根付いている地域もあるので、まだまだ長く市場は続くのではないかと思います。

これから市場参入する場合、一番のネックとなるのは会場側のスイッチングコストをどう突破するかだと思います。

また、別記事で結婚式の二次会以外の市場についても分析した記事を参考で載せておきますので、興味あればご覧ください。

ブライダル業界の市場規模はどれくらい?関連市場も含めた算出結果まとめ

※この記事の情報ソース

この記事を書いた人

市川 貴之

株式会社アナロジー代表。「ブライダル3.0を実現する」をミッションに掲げ、ブライダル事業者向けマーケ支援、ブライダル特化の人材紹介、Leju(フリープランナープラットフォーム)を運営しています。マーケティング、事業企画が得意。

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