アナロジーの市川(@analogy_ichitk)です。
ゼクシィネット、ゼクシィ、ゼクシィなびと合わせて、結婚式を挙げるカップルの9割以上が接触しているとも言われるほどブライダル業界内で最も集客力のある媒体です。今回の記事では、この中のゼクシィネットからの集客を伸ばすためのポイントを解説します。
目次
ゼクシィネット集客の基本導線を理解しよう
ゼクシィネットから来館予約をするまでの流れ
- ウェブ広告、自然検索、SNSからのリンクなどをクリックしてサイトへ
- サイト内の結婚式場を検索するページで検索
- 気になる結婚式場のページをクリックし、基本情報を見る
- フォトギャラリーやプラン、見積りなど、会場の詳細コンテンツを見る
- ブライダルフェアページをクリックし、日程とフェア内容を確認して来館予約をする
ざっとこのような流れで、ゼクシィネットからの集客を伸ばしていくためには、この導線上の一つ一つの遷移率を高めるための取り組みが必要になります。
ゼクシィネット運用におけるKPI
上の図は先ほどのフローにフェーズごとのPV推移とKPIを合わせたものです。ゼクシィネットからの来館予約を伸ばしていくためには各フェーズごとの遷移率(①~④)を伸ばしていくことが必要になります。
- ①会場一覧ページから自会場のページをクリック(タップ)してもらう確率を高める
- ②自会場のページに来てくれたユーザーのフォトギャラリーやプラン、見積りページへの遷移率を高める
- ③自会場のページに来てくれたユーザーのブライダルフェアページへの遷移率を高める
- ④ブライダルフェアページに来てくれたユーザーの来館予約確定率を高める
①会場一覧ページから自社会場ページへの遷移数を上げる
会場一覧ページ内で自社ページのクリック数を高めるためには次の2点がポイントになります。
- いかに会場一覧ページ内で上位に表示されるか
- サイト上で表示されたときにクリックされやすいクリエイティブをどのように設定するか、
自社会場の表示回数(=サイト内検索順位)を上げるためには?
ウェブサイトでは掲載順位が上であるほどクリックされやすくなります。ゼクシィネットには次の2つの検索方法があるので、それぞれの検索結果画面で上位表示されることが必要です。
- エリアから探す
- ブライダルフェアから探す
それぞれの探し方での掲載順位を決めるアルゴリズムは公開されていないですが、エリアから探す場合はゼクシィ紙面の出稿量順、ブライダルフェアから探す場合は、イチオシアイコン>リアルタイムの代表フェア>リアルタイム通常フェア>その他のフェアと言われています。
つまり、上位表示されるためには単純に言うと紙面の出稿量を増やすしか方法はありません。
それ以外の方法としてはイチオシアイコンを設定したり、オプション商品を購入したりなどはありますが、いずれも追加で費用が掛かるので、予算と合わせて検討することが必要です。
クリック率を上げるためには?
上位表示されてもクリックされなければ自社会場ページへの遷移数は増えません。
①検索ページで表示される写真はその会場で最も引きのある写真を設定する。画像によってクリック率が変わるので、効果検証しながら決めていきましょう。
②リード文は会場のウリとなるポイントをシンプルに書くようにする。抽象的な言葉よりもわかりやすい具体的なワードのほうがいいと思います。
③基本情報を適切に設定する。できるだけ間口を広げるために収容人数は広めに、挙式スタイルも対応可能であれば入れておいたほうがいいでしょう。
④ブライダルフェアはおそらく一定のロジックに従って表示されるので特にできることはないですが、フェアをきちんと登録してできればダイレクトにこちらに誘導できることも期待しましょう。
以上のように、上位表示されるための取り組み(広告宣伝費予算との相談)と、表示されたときのクリック率(タップ率)を上げるため対策をきちんと行うことで、会場の基本情報ページのPVを増やしていきます。
②フォトギャラリーやプランページへの遷移率を上げる施策
会場ページ回遊率を高め、会場についてより深く知ってもらうことで、ブライダルフェアのページへと誘導することを狙います。
基本情報
特に写真は結婚式場側が見せたい写真というよりは顧客の反応率が高い写真を選ぶ方がよく、トレンドを見極めて毎月の効果検証しながら改善してきましょう。
おすすめスタイル
会場によってあったりなかったりしますが会場の魅力や、かなう結婚式のスタイルの紹介となるのでしっかりとコンテンツを整えておくとよいでしょう。
フォト/ムービー
基本的にはクラスタに沿って設計するとよいでしょう。また一つ一つの写真の是非だけではなく、PCやスマホの実機でどのように見えるのかもきちんと確認しましょう。一つ一つはいい写真(魅力のある写真)でも、横に並ぶとバラバラに見えたり統一感がなく見えたりするので。一度いいと思った写真を設定してあとは放置、が一番危険です。
フェア
④のところで後述します。
料金・プラン
【ブライダルのウェブ媒体】来館予約率向上につながるプラン構成のポイント
詳しくはこちらの記事をご覧ください。ポイントだけピックアップすると以下の通りです。
- 設定するプランの数は多くても10個まで、多すぎず少なすぎず
- プランの種類は時期軸のシーズンプランと、内容軸のスタイルプランをバランスよく設定する
- プラン名称は、ぱっと見て内容と対象がわかるようにシンプルにする
- プランの人数と金額は比較がしやすいように、同じような内容のプランは人数をそろえて設定する
- プランページの表示順番は世の中のニーズの大きい順番に設定する
クチコミ
基本的には投稿されたクチコミに対する返信をどのように行うかが腕の見せどころと言えます。「誠意ある返信を」「できるだけ早く」を心がけましょう。いい口コミの場合は感謝をきちんと伝え、マイナスの評価を受けた口コミに対しても放置するのではなく、謝罪と原因追求、今後への改善策をしっかりと書きましょう。
アクセス/TEL
アクセス/TELのところは特に注意する点はありませんが、特典欄は最新の更新日が表示されるので頻度高く更新しましょう。
③ブライダルフェアページへの遷移率を上げる施策
ここに特化して、という施策はないですが、②で述べたような各コンテンツを充実させ会場ページ内の回遊率を向上させることで、ブライダルフェアページへの遷移率も上がると考えられます。
特効薬があるわけではなく、一つ一つは地道な作業ですが、繰り返していくときちんと成果が残せるようになりますので、根気強く改善を続けていきましょう。
④来館予約確定率(ブライダルフェアの予約完了率)を上げる施策
結婚式場集客に直結する、ブライダルフェアのタイトルと構成のポイント
ブライダルフェアの改善方法については、詳しくはこちらの記事をご覧ください。ポイントだけピックアップすると以下の通りです。
- 最も集客力のある代表フェアと複数のサブフェアで構成する
- 多すぎず少なすぎず、来館しやすい時間帯にフェアを設定する
- ユーザーにワクワク感とメリットが伝わるタイトル
- タイトル以外のコンテンツも細部まで手を抜かずに丁寧に更新
ゼクシィネットの集客改善施策まとめ
ゼクシィネットはリクルートから月次でレポートがもらえるので、そのコンテンツごとの評価や総合評価を見ながら、「S」ランクを目指して改善を続けていきましょう。数値のモニタリングしながら改善活動を続けていくのが実は一番大変です。
ゼクシィネットという媒体の特性上、来館予約獲得数はどうしても広告宣伝費の投資額によってきます。ただ、お金をかければ必ず来館が増える、というわけではないですし、逆に広告費を使わなくてもきちんと運用すれば効率的に獲得することも可能なので、特効薬はないですが地道な努力で施策を進めていくのが最善だと思います。