結婚式場の口コミサイトの「みんなのウェディング」。口コミは結婚式場探しにおいて今でも重要な情報の1つで、見学式場を決める際に参考にしている人も多いです。今回の記事では、みんなのウェディングからの集客を最大化するためのポイントをまとめます。
みんなのウェディングの基本導線を理解しよう
来館予約までの流れとKPI
- リスティングやSNS広告などのウェブ広告、検索エンジンでの検索、SNSなどをクリックしてサイトへ
- サイト内の結婚式場を検索するページで検索をする(人気度で探す、口コミで探すの2つ)
- 気になる結婚式場のページをクリックし、情報を見る
- ブライダルフェアページをクリックし、日程とフェア内容を確認して来館予約をする
ざっとまとめるとこのような流れで、みんなのウェディングからの集客を伸ばすためには一つ一つの遷移率を高めていくための下記のような取り組みが必要になります。
- 会場の検索ページ内で自会場のページをクリックされる確率を高める
- 自会場のページに来てくれたユーザーのブライダルフェアページへの遷移率を高める
- ブライダルフェアページに来てくれたユーザーの来館予約の確定率を高める
皆のウェディングのサイト自体の来訪者数を増やすことは結婚式場側からは特にできることはないので、基本的にサイト来訪後のユーザーに対して何ができるかに絞って考えていけばOKです。
みんなのウェディングからの来館予約を伸ばす施策
サイト内検索順位を上げるための施策
みんなのウェディングに限らず、ウェブサイトでは掲載順位が上のほうが発見される確率が上がるので表示回数が増え、クリックされやすくなります。みんなのウェディングでは次の2つの検索方法があるため、それぞれのページでどのように上位表示されるかを考える必要があります。
- 注目度順
- 口コミ評価順
それぞれの掲載順位ロジック(アルゴリズム)は公開されておらず、また頻繁に掲載順位も変わっているようなので、これさえをやっておけば必ず順位が上がる!とは言える打ち手はありません。また、この2つの検索方法を利用比率も公開されていません。
注目度順の掲載順位は、
- フォトギャラリーに●点以上の登録がされている
- プランが設定されている
- ブライダルフェアが設定されている
このような内容が決定要素だと思いますし、注目度順の掲載順位と口コミ点数は無関係です。そのため注目度順で掲載順位を上げるためには、コストを掛けずにできることをを愚直に全部やる、出稿プランが多いほうが高くなる部分の要素については広告宣伝費予算との兼ね合いで決めていけばいいと思います。
一方、口コミ評価順のは口コミ点数が高い順番で掲載順位が決まりますので、口コミ評価をいかに上げていくかを考えることが必要です。
- 高い評価点を得られるような質の高いサービス・商品をつくり提供する
- それを口コミに書いてもらうための仕組みを作り運用する
いい結婚式をつくっていても口コミを書いてもらえなければ意味がありませんし、口コミを書いてもらっても悪い点数ばかりではあがりません。口コミを書いてもらうコツとしては、
- プランナーから伝えることを必須とする業務フローを作る
- 口コミ投稿をオススメするフライヤーを作成してユーザーに渡す
- みんなのウェディングからの口コミ投稿に対するインセンティブがあることを周知する
- 引出物袋に口コミ投稿を依頼するフライヤーを入れる(ちょっとリスク高い)
- 口コミ投稿数と評価点をプランナーの評価基準の項目に組み込む
などがあり、年単位で成果が出せるよう、地味ですが根気強く取り組んでいきましょう。ちなみに、口コミ業者を使う、社員でアカウント作って口コミ書くなどのやらせ・サクラ行為は絶対にやめたほうがいいです。
会場一覧ページでのクリック率を上げるための施策
上位表示されてもクリックされなければ会場ページへの遷移は増えませんので、下記の施策を同時に行うことが必要です。
- 検索ページで表示される写真はその会場のキラー写真を設定する
- ニーズの強いプラン(少人数など)を表示する
- キラーフェアを設定する
上位表示されるための取り組みと、クリック率を上げる(下げない)対策をきちんと行うことで、会場ページのPVを増やしていきましょう。
ブライダルフェアページへの遷移率を上げる施策
会場ページ遷移後のカスタマーに対し、会場に興味関心を持ってもらうためのコンテンツ整理のコツです。
式場トップのコンテンツ整備:トップ写真、など。
口コミ・費用明細の対応:「誠意ある返信を」「できるだけ早く」を心がける。いい口コミの場合は感謝をきちんと伝え、マイナスの評価を受けた口コミに対しても放置するのではなく、謝罪と原因追求、今後への改善策をしっかりと書く。費用明細はどうしようもないですが、明らかに悪意あるものは削除依頼を出す。
写真:みんなの投稿写真は会場側でコントロールできないので、日々会場の清掃を頑張るなどが対策になります。会場側で設定できる写真はトップ同様に反応率が高いものを定期的に入れ替えしておきながら、撮影を行った後などは大幅な入れ替えも行いましょう。一度設定してあとは放置、が一番危険です。
フェア・プラン:魅力的な内容のフェア・プランを設定する。
公式情報・アクセス:基本的な設備情報のところは特にありませんが、持込規定と収容人数の点は注意したほうがいいです。絶対不可なら不可と表示することになりますが、最近では持ち込むかどうかはおいておいて、持込不可というだけで検討から外すユーザーも増えてきているので、商品企画含めて検討されたほうがいいでしょう。
この辺りのブライダルフェブ媒体運用のコツについて詳しく知りたい方は以下のリンクから資料ダウンロードが可能ですので、ぜひご覧ください(無料)。
お役立ち資料:初めてのブライダル媒体運用 入門ガイド
来館予約の確定率を上げるための施策
最後に、ブライダルフェア設定のポイントをまとめます(このあたりはみんなのウェディングに限らずブライダルのウェブ媒体に共通する内容です)。
ブライダルフェア名
何ができるフェアなのか、このフェアに参加するとどんなメリットがあるのか、を簡潔に記載しましょう。例えば、試食ができる、試着ができる、模擬挙式ができる、模擬披露宴ができる、などどのフェアのキラーコンテンツとなるものを入れ、過剰すぎない修飾語を入れられるといいと思います。
- 試食フェア
- フレンチ試食フェア
- 絶品フレンチ試食フェア
- 絶品フレンチ試食フェア【15,000円相当が無料】
このように同じ内容でも書き方を帰るとユーザーの受け取り方が変わりますので、いろいろ工夫してみてください。そして、フェア内容と関連性の高い写真を設定しましょう。試食がウリのフェアであれば料理の写真を、模擬挙式であれば人ありのチャペル写真、挙式がたくさん入っているので通常の会場見学フェアであれば人なしのチャペルやバンケット写真、などといった感じです。
リード文
ブライダルフェアの内容の詳細を書く部分です。基本的にはフェアタイトルの内容を膨らませて掛ければOKです。
特典
特典は「来館するともらえる特典」なのか「成約するともらえる特典」なのかは明記しないと後々トラブルになりますので、表記上はその点に注意しつつ、きちんと内容を掲載しましょう。
まとめ
口コミサイトという特性上、投資額を増やして来館の獲得数を伸ばすという媒体ではないので、地道な努力がものをいう媒体です。時間はかかりますし、口コミの獲得はマーケティング部門だけでなく現場のプランナーの協力も必要不可欠なので、概念と目的をきちんと関係者でコンセンサスをとった上で対策を進めることが一番のポイントです。