更新日 2020年07月20日

結婚式の打合せでビデオ撮影を受注するコツとは?

32_結婚式の打合せでビデオ撮影を受注するコツとは?

※寄稿記事です。

ビデオ撮影が受注できない背景には、新郎新婦から「スナップ写真があるから」「当日エンドロールがあるから」「記録映像を残したとしても見ないと思う」と言われてしまうということが多いのではないでしょうか。今回はビデオ撮影を受注するコツをまとめました。少しでも参考になると嬉しいです。

 

ビデオ撮影の魅力とは?

ビデオ撮影の魅力

結婚式当日の様子を記録するものとして、まずはスナップ写真を考えることが多いでしょう。その為、ビデオ撮影はオプションという位置づけになってしまいがちです(新規見積にもスナップ写真やフォーマル写真は入っていても、ビデオ撮影が入っていることは少ないです)。

ビデオ撮影の魅力は、結婚式をもう一度楽しむことができるということです。ただ、これだけでは写真の魅力とあまり変わりません。写真とビデオ撮影の魅力が明確でなければ「写真撮影を行えばよい」ということになってしまいます。では、ビデオ撮影にしかない魅力はどういったものでしょうか。

ビデオ撮影は、結婚式の音と光が残されます。ゲストの歓声、笑い声など、臨場感もそのままに結婚式を再現することができます。結婚式直後に新居にゲストを招待して一緒に見る、親御様や当日参加できなかった親戚と見る。数年後に新郎新婦とお子様で見る。結婚式を色褪せさせることなく再現することができます。

結婚式後、後悔をするアイテムでもある

先程のビデオ撮影の魅力は多くのプランナーがトークに取り入れていると思います。しかしながら、結婚式の準備段階の新郎新婦にはその魅力が伝わりにくいと感じています。結婚式で後悔したアイテムにビデオ撮影が入ることが多くあります。

79.6%が結婚式で後悔したことがある!後悔しないための準備のコツ

結婚式当日に満足してもらうだけでなく、結婚式後も満足してもらうのがプランナーの役割です。「ビデオ撮影をしない」という新郎新婦であっても繰り返し提案することが、受注率に表れていると感じています。

 

ビデオ撮影を受注する手順とその内容

ビデオ撮影を受注するまでの手順

手順は下記通りです。

  1. 初回打合せ:結婚式のイメージをヒアリングする時に新郎新婦へビデオ撮影に興味がある/ない(その理由)を伺い、ビデオ撮影の魅力を提案する
  2. 2回目打合せ:ビデオ撮影の魅力を再度提案し、商品説明を行う。
  3. 3回目打合せ:見積相談で再度ビデオ撮影の魅力の提案を行う。
  4. 最終打合せ:2回目打合せで受注できなかった/3回目打合せでキャンセルになった場合は再度提案する。

受注率の高いプランナーとそうでないプランナーの違いは、初回打合せと最終打合せの内容だと感じています。次で具体的に解説します。

ビデオ撮影を受注するまでの具体的内容

初回打合せ:新郎新婦へビデオ撮影の興味の有無(その理由)を伺い、ビデオ撮影の魅力を提案する

他のアイテム同様に最初にい新郎新婦へヒアリングを行います。例えば、

  • 結婚式を記録に残したいか?
  • 残したいのであれば写真/映像どちらに興味がるか?
  • 人が集まるようなイベント(身近なものであれば飲み会など)に参加した時、スマホで動画撮影をしたことはあるか?
  • 動画撮影をしたことがあるのであれば、なぜ動画撮影をしたいと思ったのか?
  • 動画撮影をしたことがないのであれば、一緒にイベントに参加した友人・知人など動画撮影をしている人はいたか?

等です。
最近は、スマホで簡単に動画撮影ができるので、動画を見返してもう一度楽しむという経験をしたことがある人も多いです。その為、受注率が高いプランナーは、

  • 疑似体験を聞き出している
  • ビデオ撮影を再度見たことで新郎新婦ができる体験がより具体的である

ということができています。

2回目打合せ:ビデオ撮影の魅力を再度提案し、商品説明する

初回打合せでヒアリングした内容を元に再度ビデオ撮影の魅力を提案します。ビデオ撮影に魅力を感じてから商品説明をすることが大切です。

3回目打合せ:見積相談で再度ビデオ撮影の魅力の提案する

2回目打合せで大きな見積アップがあった場合、新郎新婦はアイテムをキャンセルすることで見積調整をしようと考えます。ただ、プランナーは新郎新婦の希望通りにアイテムキャンセルを承るということが正しい対応とは言えません。一度はやりたいと希望したアイテムでしたので、

  • 受注しているアイテムをランクダウンすることで見積調整をする
  • 他のアイテム(例えば写真)をランクダウンすることで見積調整する

のどちらかを提案することが大切です。こちらの記事も参考にしてみてください。結婚式の打合せでプランナーが知っておいたほうがよい見積り相談のコツ

最終打合せ:2回目打合せで受注できなかった/3回目打合せでキャンセルになった場合は再度提案する

最終打合せは受注アイテムの確認をするということだけに専念しがちです。しかし、受注率の高いプランナーは最終打合せでも商品提案をします。最終打合せでは、結婚式当日のイメージできている/最終見積が明確になっている/今後アイテム提案がないという状況ですので、受注できていないアイテムを再度検討してもらいやすい環境です。

 

ビデオ撮影を受注するコツのまとめ

  • ビデオ撮影の魅力は、結婚式の音と光が残され、ゲストの歓声、笑い声など、その臨場感そのままに結婚式を再現することができ、ゲストともう一度結婚式を楽しむことができる
  • 初回打合せで新郎新婦へビデオ撮影の興味の有無(その理由)や疑似体験を伺い、ビデオ撮影を見ることで新郎新婦ができる体験を具体的に説明する
  • 最終打合せで、2回目打合せで受注できなかった/3回目打合せでキャンセルになった場合は再度提案する。

です。ビデオ撮影は、プランナー次第で新郎新婦が興味を持つ/持たない、受注できる/できないと結果が大きく変わります。プランナーの小さな意識の違いで、結果が違ってくるアイテムです。少しでも提案の参考になると嬉しいです。

この記事を書いた人

市川 貴之

株式会社アナロジー代表。「ブライダル3.0を実現する」をミッションに掲げ、ブライダル事業者向けマーケ支援、ブライダル特化の人材紹介、Leju(フリープランナープラットフォーム)を運営しています。マーケティング、事業企画が得意。

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