更新日 2020年01月20日

GOOD WEDDING AWARDについて(その2)

16_Good Wedding Awardについて2

※寄稿記事です。

毎年、リクルートのブライダル総研主催「GOOD WEDDING AWARD」が開催されています。ウエディングプランナーを対象とした「いい結婚式」を考えるプランニングコンテストで、2020年で10回目となります。以前、こちらの記事でエントリーシートの記載のコツについてまとめましたので、今回は過去の発表内容や表彰者から、ファイナリストは最終審査会に向けてどのように準備をすればよいのかまとめました。GOOD WEDDING AWARD2020にチャレンジする方へ、少しでも参考になれば幸いです。

 

GWA最終審査会の概要

今年のGOOD WEDDING AWARD最終審査会は2020年7月14日(火)で、ブライダル総研のホームページに掲載されています。開催場所はまだ明記されていませんが、過去は都内ホテルなどで開催されていました。
最終審査会でのプレゼンは下記のように実施されます。

  • ファイナリストは8名
  • 持ち時間は10分
  • スクリーン、音響設備などがあるので、パワーポイント/動画を投影することができる
  • 審査委員は約5名、ブライダル関係者がほとんどだが、稀に他業界の方もいる
  • プレゼンテーション後は審査員から1~2つ質疑応答がある
  • グランプリ、準グランプリ各1名、クリエイティブ賞・ソウル賞がある

当日は観覧者も多く、ファイナリストの応援団がいたりと会場は活気あふれる審査会となっています。

プレゼンテーション当日までの準備の流れ

具体的に必要な準備事項は下記の通りです。

  1. エントリーシートを元に原稿を作成する
  2. 台本が8割完成したら、投影用のパワーポイント/動画を作成し、BGMを準備する
  3. プレゼンテーションの練習をする

この3つ。パワーポイントを使ったプレゼンテーションに慣れているから台本は不要という方もいらっしゃるかもしれませんが、限られた持ち時間内に最高のパフォーマンスをするために、原稿を作成することをオススメします。過去の発表者の方もほとんどの方が準備されていました。

また、最初に原稿から作成するということもポイントです。ファイナリスト選出から発表資料提出まで約3週間と非常にタイトなスケジュールであり、原稿をまず作成して細かい部分が決めてから投影用資料を作成したほうが効率的に作成できるからです。

準備をする際のポイント

エントリーシートを元に原稿を作成する

原稿作成は、この準備の中で一番時間を要します。エントリーシートを記載する際にも時間をかけて振返り、言語化していると思いますが、原稿を作成する為に、再度この作業を繰り返します。具体的な手順は下記通りです。

■原稿の構成を考える

一番分かりやすい構成は、序論→本論→結論でしょう。

コツは、打合せ~結婚式のエピソードを元に、初めに「結論=一番伝えたいこと」を考えるということです。結論は、聞き手の心を動かす(行動を促す)メインメッセージとなります。これは、エントリーシートの記載方法のコツでも記載しましたが

  • プランナーの介在価値
  • この結婚式で学んだこと/ブライダルに携わる人に伝えたいこと

です。そうすることで、聞き手に改めて結婚式の良さ、ウエディングプランナーの仕事の素晴らしさを感じてもらえるでしょう。そうして伝えたいことが決まれば、本論(打合せ~結婚式のエピソード)、最後に序論の内容を考えます。

■スピーチ原稿を書く

構成を元に、原稿を作成します。発表の所要時間は10分ですので、2000文字が目安となります。その他には、キーワードを揃える、文章は短くにまとめるということも大切です。

また、メインメッセージは何度も繰返し伝えるという事も大切です。10分のプレゼンは想像以上に伝える情報量が多く、聞き手に印象付ける為に、くどくならないように工夫して何度も伝える原稿に仕上げることが大切です。

投影用のパワーポイント/動画を作成

投影資料は、聞き手の理解を補強する為のものです。その為、シンプルに要点のみを可視化することが大切です。

プレゼンテーションの練習をする

実践練習を行います。必要があれば、原稿や投影資料の修正を行います。

最終審査会では、原稿を手元に置いておくことはできるので覚える必要はありませんが、初めはどうしても台本を棒読みするだけになってしまいます。何度も読込むことで余裕が産まれ、聞き手に向いて話すことができたり、感情をこめて読むことができます。また、この結婚式のことを把握していない人に練習に立ち会ってもらいフィードバックをもらうことでクオリティを高めることができます。

  • 発表者が伝えたいことは?
  • 一番印象に残っていることは?
  • 分かりづらい点、聞き取りづらい点などはなかったか?

など、質問をして改善ポイントを見つけていきましょう。
この中で一番大切なポイントは、やはり「①エントリーシートを元に原稿を作成する」です。この原稿次第で、プレゼンテーションのクオリティが決まります。

 

Good Wedding Awardについてまとめ

プレゼンテーションの準備のコツは、下記の通りです。

  • 以下の手順で準備をする
  • エントリーシートを元に原稿を作成する
  • 台本が8割完成したら、投影用のパワーポイント/動画を作成し、BGMを準備する
  • プレゼンテーションの練習をする
  • プレゼンのメインメッセージ(プランナーの介在価値、この結婚式で学んだこと/ブライダルに携わる人に伝えたい)を明確にして、何度も繰り返し伝える

準備には非常に多くの時間が必要で、本当に大変です。その為、周りのサポートが必要です。ファイナリストを目指す方に、少しでも参考になると嬉しいです。

この記事を書いた人

市川 貴之

株式会社アナロジー代表。「ブライダル3.0を実現する」をミッションに掲げ、ブライダル事業者向けマーケ支援、ブライダル特化の人材紹介、Leju(フリープランナープラットフォーム)を運営しています。マーケティング、事業企画が得意。

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