更新日 2020年07月28日

結婚式の打合せで演出アイテムを受注するコツとは?

34_結婚式の打合せで演出アイテムを受注するコツとは?

※寄稿記事です。

キャンドルサービス・キャンドルリレー・各卓写真など結婚式を彩る演出は様々あります。結婚式のトレンドが変わっていく中で、実際に行われる演出も少しづつ変わってきています。一方で、昔から変わらない不動のアイテムもあります。

そのような多くある演出アイテムをプランナーはどのように提案をしていくことがよいのでしょうか。今回は演出アイテムを提案するコツをまとめました。少しでも参考になれば嬉しいです。

 

演出アイテムの過去実績を分析する

演出アイテムの実績を振り返った時、受注しているアイテムとそうでないアイテムが分かれているということはないでしょうか。

これは、おもてなし重視の新郎新婦へあまり演出アイテムを提案していない、新郎新婦の好みでないとプランナーが積極的に提案していないアイテムがある、プランナー自身の好みに合わないアイテムなのであまり積極的に提案していない、といったことが原因にあると感じています。
原価率や売上・利益の観点から受注したい(提案する)順番が決まっているればよいですが、プランナーの先入観や苦手意識によるものであれば、修正をした方がよいと感じています。

その為にまずは、次のようなポイントで過去実績の分析を行います。

  1. アイテム別の演出:キャンドルサービス・キャンドルリレー・アクアルテ(フェアリーイリュージョン)・スパークバルーン・鏡開き・各卓写真・ビールサーブ等
  2. シーン別の演出:メイン演出/ラウンド演出/その他の演出

1つ目のアイテム別の受注率は、原価率や売上・利益の良いものから受注を出来ているかということを確認します。この際に、各卓写真について検討する必要があると考えます。各卓写真は新郎新婦が実施したい演出の1つで、ラウンド演習は各卓写真だけでその他演出は不要という場合もあります。そのため、適切な料金設定ができているかを検討する必要があります。

2つ目のシーン別の演出は、シーン別でアイテムが提案できているかを確認します。例えば、ラウンド演出は受注できているが、メイン演出が受注できていないということがあります。通常、ラウンド演出とメイン演出は同じアイテムを実施することが多いので、そもそも各卓写真やビールサーブなどメイン演出がない場合もありますが、それだけが原因ではなくプランナーの提案方法により受注できていない場合もあります。

この2つのポイントでチーム・プランナー別の分析を行っていきましょう。

 

演出アイテムを提案する手順と具体的内容

演出アイテムを提案する手順

提案する手順は下記通りです。

  1. 初回打合せ:新郎新婦へ希望する結婚式のイメージを伺う
  2. 2回目打合せ:進行表を使用して具体的な披露宴の流れを確認し、シーン別に演出アイテムを提案する

この手順は、打合せプランナーが実践している内容と大きな差はないと思います。

演出アイテム提案の具体的内容

それでは、上記の手順にそって演出アイテムを提案する具体的内容をまとめます。

初回打合せ:新郎新婦へ希望する結婚式のイメージを伺う

他のアイテムでも行っているように、まずは結婚式のイメージを伺います。
例えば、

  • 入場・お色直し入場をどのようなシーンにしたいか?
  • 入場・お色直し入場で使用したいBGMはあるか?
  • 新郎新婦がこれまで列席した結婚式では、どのような演出が行われていたか?
  • その演出は、ゲストである新郎新婦にとってどのように感じたか?
  • お色直し衣裳で気に入っているところはあるか?なぜその衣裳に決めたのか?

などです。
入場・お色直し入場で照明やBGMなどで区別をつけて、披露宴のメリハリをつける提案を行うことでより2回目打合せの提案が行いやすくなります。

2回目打合せ:進行表を使用して具体的な披露宴の流れを確認し、シーン別に演出アイテムを提案する

2回目の打合せでは、初回打合せの内容を元に具体的な進行を考えます。この際に、進行表へ演習アイテムを記載しておくと、提案を行いやすくなります。例えば、
入場シーン:ドライアイス・シャボン玉…
お色直し入場シーン:ラウンド演出/キャンドルサービス・キャンドルリレー・アクアルテ・・
メイン演出/キャンドルサービス・アクアルテ・・
といった内容です。そして、1つづつ写真や映像、実物を見て頂きながら商品説明をしていきます。

演出アイテムを提案するそれ以外の機会

演出アイテムは実際に体験してもらうことも大切です。しかし、打合せ中に体験してもらうことはできません。そのため、打合せ以外で提案する機会を作っていきましょう。例えば、アイテムフェアや試食会などです。この2つについては、こちらの記事も参考になさってください。

結婚式場で効果的なアイテムフェアを開催するためのポイント

試食会で売上アップと顧客満足を高める方法とは?

 

演出アイテムを提案するコツのまとめ

  • 演出アイテムの過去実績を、アイテム別/シーン別で分析する
  • 各卓写真のみの受注率を確認し、適切な料金設定を検討する
  • 2回目打合せで使用する進行表にシーン別に演出アイテムを記載する

です。演出アイテムは、内製化アイテムからすると、受注強化するアイテムではないこともあると思います。しかし、売上を最大化する為には満遍なくアイテム受注をすることも大切な要素の1つです。少しでも皆さんの参考になれば嬉しいです。

この記事を書いた人

市川 貴之

株式会社アナロジー代表。「ブライダル3.0を実現する」をミッションに掲げ、ブライダル事業者向けマーケ支援、ブライダル特化の人材紹介、Leju(フリープランナープラットフォーム)を運営しています。マーケティング、事業企画が得意。

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