更新日 2023年09月20日

結婚式場集客でスタッフを訴求する方法

1001_結婚式場集客でスタッフを訴求する方法

アナロジーの市川(@analogy_ichitk)です。

結婚式場集客において、プランナーやスタッフについて発信していくときの考え方について書いてみます。

 

結婚式場を選ぶ際に重視するポイント「プランナー・スタッフ」

最近のカップルが結婚式場を選ぶ理由として「プランナー・スタッフ」を重要と考えている割合が増えているようです。

これまでは式場の立地、チャペルやバンケットなどのハードのデザイン・雰囲気、価格、料理などのソフト要素を重要と考えている方が多かったわけですが、近年では人の要素の重要度も上がってきていると言えます。

このような「人推し」の考え方はブライダル業界にかかわらず徐々に広がってきていると感じていて、企業かフリーランスかを問わず発信も増えてきていますし、問合せの事例も増えているように思います。

そしてこの流れは今後もある程度のところまでは続くと思っていて、となると人を訴求する適切な方法は何か?を考える必要が出てきます。

  • 自社の自慢のスタッフをもっと世の中に知ってほしいと考える経営者
  • 個人をフックにしてもっと自分の働く式場を知ってもらいたい式場プランナー
  • 自分のことを知ってもらわないとそもそも仕事が始まらないフリーランス

立場によって多少の違いはありますが、今回は主に結婚式場集客における人の訴求・アピール方法について考えてみます。

 

訴求・アピールする方法について整理してみる

とりあえず人と名前の顔を出せばいいわけではなく、事前に企画を考えることが重要と考えます。

●誰を訴求するか

大きく分けると「個人」か「チーム」かの2パターン。

・個人の場合は、プランナーやスタッフがSNS個人アカウントを作りどこの式場にいるかを明記する({planner_name}_●●wedding、のような)。個人がそれぞれ発信することでファンを獲得し認知拡大やCV獲得を目指すパターン。北野クラブ(_kcwedding)やTRUNK BY SHOTO GALLERY(.tsg)など。

・チームの場合は、式場アカウントやプロデュースチームアカウントを1つ作り、そのアカウント内でスタッフ紹介をしたり中の人がよく登場するパターン。チームとしてのコンセプトが上位にあってまずそれにファンができる、そしてそれを実現するためのメンバーの顔が見れることで親近感がわきファン化が深まる、というイメージ。

●何を訴求するのか

個人またはチームを訴求することでどのような印象を持ってもらいたいか、どのように認知されたいかによって最適な訴求をする必要があります。

アイディアとしては、

  • 技術力の高さを知ってもらいたい
  • 人柄の良さ、親しみやすさ、ユニークさを知ってもらいたい
  • プロデュースの特殊性(場所、価格など)を知ってもらいたい
  • メンバー間のチームワークの良さや連携力を知ってもらいたい
  • 結婚式へのこだわりや想いを知ってもらいたい

などがあり、考えられる様々な訴求ポイントの中から顧客のニーズがあって自社メンバーの特徴でもある部分を押していけるところを定めるといいですね。

●どう訴求するか

発信方法は、文字、画像、動画、LIVEの4つで、この方法とチャネル(SNS、ブログなど)の掛け算で整理することができ、何を訴求したいかによってチャネルの最適解は変わるイメージです。

  • 技術力の高さを出したいので、それが最も伝わりやすい画像+文字をInstagramで
  • 人柄やキャラクターを出したいので、それが最も伝わりやすいショート動画をTikTokで
  • 商品へのこだわりをちゃんと伝えたいから文字をブログで

など。フリーランスの方だとポートフォリオ発信アカウントと個人アカウントを分けている人もいますね。

●導線を設計する

もし訴求できたときにHPに誘導したいのか、個人にDMを送ってほしいのか、そのあたりの設計も必要ですね。

***

このように、誰の何をどこでどのように訴求し、それによってユーザーにどのようなアクションを起こしてもらいたいのか、その点をまず整理してから発信することが重要だと思っています。

 

人を訴求することのリスク

一方、人を訴求することでのリスクも事前に把握しておくことが大事です。

・炎上
不適切な表現や発信(最近だと不適切かどうかにかかわらず燃えることもありますが)による炎上。特に個人アカウント運用の場合。

・異動や退職
会場やチームにいることを前提に個人発信をすると、異動や退職した際にその人がいない、ということが起こります。

・継続更新されないアカウント
トップダウンで始めたものの継続しなくなると、更新されないアカウントが残ることになるので逆効果。

・個人の意思の尊重
個人アカウントを運用して自己発信をせよ、というのは人によってはかなり抵抗があるので強制することは難しい。

・ストーカーや粘着
特に女性が多い業界なので、顔出し名前出しでやった場合にやばい奴を釣ってしまうこともあります。

こんな感じかな。

 

どのように訴求していくかポイント

このようなリスクを理解したうえで、現状から考えて最適な訴求方法をまずは考えて、そこから具体的な計画を立てて実行していくのがよさそう。

まず方法をいくつか分類してみると、

  • 大手企業や100名以上プランナーがいるような会社は個人アカウント訴求だと統率取れないから難しそう、専門組織を作ってチーム押しの発信をしていくのがよさそう
  • 数十名数店舗くらいの規模感の企業であればどちらでもまたは両方やってもOK。ただ明らかに負担は増えるので広告宣伝費削減と相殺を目標に導線設計とインセンティブ制度が必要そう。
  • 数名1店舗の規模であれば個人の方がよさそう。異動がないから。
  • 個人の場合は、何を訴求したいかで複数チャネルに分けて発信していくのがよさそう。

こんな感じのイメージ。

例えば弊社(というか市川)の場合、対象者が業界の人向けという違いはありますが、

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誰の:市川の

何を:業界に関する知識や捉え方

どこで:ブログ、メルマガ、Twitter

どのように:文字でとにかく正確に書く(長すぎる、難しすぎるを理由に読まれないリスクを承知でちゃんと読めば伝わるコンテンツを書く)

導線:メルマガコメント・LINE、DM、コーポ問合せ

ーーー

こんな感じの設計でやっていまして、何から考えていいかわからんて場合は、とりあえずこのフォーマットを自分なりに埋めてみるとどうなるか?からやってみるときっかけはつかみやすいんじゃないかと思います。

あと、想いやこだわりを伝えていきたいと考えた場合、だいたい誰が書いても同じような発信になるんですよね。

  • 誰よりもお二人に寄り添います、とか
  • 世界に1つだけの結婚式にします、とか

こうなると結局違いが伝わりにくいので、もし個人を押していくなら、出身地とか学生時代の部活とか趣味とか、何かしら共通点を持つ顧客がいた時に反応しやすいフックとなる情報も併せて掲載するといいと思います。ちょっとだけ親近感がわくだけで全然違ってきますからね。

 

結婚式場集客でプランナーやスタッフを訴求することについてまとめ

今後は今よりさらに重要度が増していきそうですが、やみくもに始めればいいというわけでもないので、リスクとリターンの最適解を個社・個人ごとに見つけて実施していけるといいですね。

この記事を書いた人

市川 貴之

株式会社アナロジー代表。「ブライダル3.0を実現する」をミッションに掲げ、ブライダル事業者向けマーケ支援、ブライダル特化の人材紹介、Leju(フリープランナープラットフォーム)を運営しています。マーケティング、事業企画が得意。

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